• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

持続的インバウンド観光への「おもてなし」概念の再構築に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K21818
補助金の研究課題番号 21H03720 (2021-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2021-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分80020:観光学関連
研究機関静岡県立大学

研究代表者

岩崎 邦彦  静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (40315213)

研究分担者 安藤 裕  宮城大学, 事業構想学群, 准教授 (10921926)
藤澤 由和  宮城大学, 事業構想学群, 教授 (70387330)
石田 祐  宮城大学, 事業構想学群, 教授 (20455554)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワードインバウンド / おもてなし / 質的調査 / 海外 / 観光
研究開始時の研究の概要

本研究は、これまで検討を進めてきた「おもてなし」という考えが、ポストコロナ禍においても、観光客のニーズを高め、より持続的な地域振興に繋がることを明らかにすることを最終的な到達点とする。その中で、「おもてなし」を「他者を『受容』し『理解』する姿勢」に関わる意識およびその行動上の特徴と再定義し、日本における観光意向を有する潜在的なインバウンド観光客等を対象にして量的データの構築を行い、実証的なデータを用いて、この「おもてなし」という考えが、我が国へのインバウンド観光へのニーズを高めるものであるかに関する検証を行うことを目的とする。

研究実績の概要

本研究は、「おもてなし」を「他者を『受容』し『理解』する姿勢」に関わる意識およびその行動上の特徴と再定義し、海外における日本への観光意向を有する潜在的なインバウンド観光客を対象とした実証的なデータ構築を行い、この「おもてなし」という考えが、我が国へのインバウンド観光へのニーズを高めるものであるかに関する検証を行うことを目的とする。
そこでまずは、これまで実施してきた先行調査におけるデータの検討を行い、アンケート調査による定量的なデータ構築を実施してきた結果、「おもてなし」という構成概念が異なることが明確となった。したがって、国ごとのもとめられる「おもてなし」の違いに基づいて、適切な形で訪日外国人に対するサービスを提供するためには、当該サービスの文脈やそこで行われるオペレーションも含めたより幅広いデータが必要であり、そこでこうしたデータの構築を行うために、定量的手法でのデータ構築を行い、本研究の知見を発展させることとした。その具体的な内容としては、観光研究の質的研究で用いられてきているSNS等における「口コミ記述」を対象としたテキスト分析を実施した。その際、当該テキスト情報は旅行体験全体の中で、一部の事象についての書き込み(たとえば不満に関すること、背景情報を伴わないわかりやすいこと)に偏っているため、旅行体験全体の意味空間を把握した上で、口コミの情報にはどのような特徴・偏りがあるのかという点に関しても検証を試みた。
具体的には、口コミを投稿した経験のある調査対象者に対して、宿泊体験をインタビューし、その内容を旅行体験全体とした際に、その人が口コミとして書き込んだ情報を収集した。分析は、旅行体験全体の意味空間に対して、口コミ情報がどこに位置しているのかを可視化し、口コミ情報の局所性を実証的に検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究においては、COVID-19の流行が沈静化を見せない状況においては、研究計画の内容を一定程度変更せざるを得ない状況にあった。そこで、予定していた調査におけるデータ構築作業が難しくなる可能性を鑑み、さらに当初の研究計画上の内容を拡充することを意図して、分析用の定性的データ構築を令和3年度に一部前倒しして実施し、くわえて令和4年度においては当該データの補完的な作業と分析を実施したところであるが、これらのデータの解析と検討の結果、本研究の内容を発展させるためのデータ構築に関しての、検討を行うとともに、そのための具体的なデータ構築作業を行い、これらのデータの分析のための準備がほぼ完了し、研究の取りまとめを行える状況とした。

今後の研究の推進方策

本研究においては、内容を発展させるためのデータ構築に関しての準備を踏まえ、具体的なデータ構築作業がほぼ完了した状態にある。これにより、計画上、予定していたデータ構築作業がほぼ完了したため、これらのデータの整理と解析作業を行い、さらにそれらを踏まえた結果の検討として、本研究の取りまとめを行うこととする。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「消費者を引きつける”食”のマーケティング」2021

    • 著者名/発表者名
      岩崎邦彦
    • 雑誌名

      食品と科学

      巻: Vpl.63 No.6 ページ: 65-69

    • NAID

      40022596150

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 「新型コロナ共生時代の価値創造:いかに強ブランドをつくるか」2021

    • 著者名/発表者名
      岩崎邦彦
    • 学会等名
      日本卸売学会 令和3年度 第2回研究例会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「人を引きつける“引き算”の経営」2021

    • 著者名/発表者名
      岩崎邦彦
    • 学会等名
      日本栄養学教育学会 学術総会 特別講演
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [図書] 世界で勝つブランドをつくる2021

    • 著者名/発表者名
      岩崎邦彦
    • 総ページ数
      287
    • 出版者
      日本経済新聞出版
    • ISBN
      9784532324476
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi