アルファ(α)放射性アイソトープを体内に投与して、癌細胞にα線を直接照射して治療するα標的アイソトープ治療が、最先端の癌治療として注目を集めている。この治療での利用が期待されるα放射性アイソトープのAt-211は、半減期が7.2時間と短いため、At-211を合成できる大型加速器施設の近隣地域での利用に限られる。より長い半減期(14.7時間)のラドンRn-211を利用するRn-211/At-211ジェネレータを開発することで、加速器施設から離れた広範囲の地域でも利用可能になる。本研究では、このジェネレータを大量合成するためのオンライン合成分離精製装置を新規に開発する。
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