研究課題/領域番号 |
23K21883
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補助金の研究課題番号 |
22H00611 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
佐藤 愛弓 大谷大学, 文学部, 教授 (50460655)
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研究分担者 |
三好 俊徳 佛教大学, 仏教学部, 准教授 (00566995)
藤原 重雄 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (40313192)
上島 享 京都大学, 文学研究科, 教授 (60285244)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2026年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 寺院史料 / 文庫文化 / 言説 / 中世文化 / 寺院資料調査 / 資料群 / 中世文学 / 寺院文化 / 文庫 / 説話 / 文化史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、国内外の文庫、資料群を中心とした人々の文化的思想的活動についての考察を進めるものであるが、そのために以下の具体的な研究活動を進めることとする。 (a)勧修寺資料の悉皆目録を作成し、それを分析材料として勧修寺資料の生成・管理のシステムを解明する。 (b)勧修寺資料をモデルとした文庫における思想・文化活動を、他の国内外の文庫、資料群におけるそれと比較し、その論理化を進めて、総合的な〈文庫文化論〉を構想する。 (c) (a)(b)の過程を通して、分野横断的な議論を進め、分野を越えた寺院文化・思想史研究の方法論を構築する。
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研究実績の概要 |
2023年度は以下のように研究を進めた。 ①勧修寺資料が寄託されている京都大学総合博物館において、6月、8月、11月の計3回の調査を行った。その結果、野月箱、行箱、乾箱の計3箱分約160点の書誌データを収集することができ、個々の資料の成立や、修補・保管のあり方についての貴重な情報を記録することができた。 ②年2回の研究会を行った。 2023年度1回目(通算第3回目)の研究会は、2023年7月1日大谷大学において、佐倉由泰(東北大学文学研究科教授)をゲストスピーカーに迎え、「軍記研究の現在・軍記というジャンルとその表現」というテーマで行った。軍記という膨大なテクストを生み出したジャンルを、リテラシー(表現知)史の観点から捉えなおすことを提起された点、重要な示唆を受けた。また吏のリテラシーが、中央、地方といった位相差を無化する共通の技術としてあったことや、軍記というジャンルが他に比べて突出して、諸本間の本文異同が大きく、多様な諸本を生む現象についても、規範意識との関係において説明され、資料生成のメカニズムを考える上で大きなヒントをいただいた。 2023年度2回目(通算第4回目)の研究会は、2023年11月25日大谷大学において行った。この会は、本研究課題がスタートしてから2年が経過するという節目にあたり、研究の進捗状況を点検し、問題点を洗い出すためにゲストスピーカーを招聘せず、代表者、分担者による相互の報告会とした。それぞれが取り組んでいる課題や、問題点について共有することができ、今後の研究を展開する上できわめて有益な会であった。 なお研究会の概要については簡略な報告書を作り、参加者で共有している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査、研究会ともに計画通りに遂行しており、順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
今後も2023年度同様、①勧修寺資料調査、②ゲストスピーカーを招聘しての研究会を行う。 ①勧修寺調査については、京都大学総合博物館において年3回から4回の調査を行い、代表者、分担者全員で書誌情報の収集を進める。 ②ゲストスピーカーを招聘しての研究会も、年2回大谷大学において行い、資料群の形成と文学、文化との関係について議論を重ねていく。
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