研究課題/領域番号 |
23K21931
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補助金の研究課題番号 |
22H00659 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
河内 一博 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 教授 (00530891)
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研究分担者 |
PARDESHI P.V. 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (00374984)
仲尾 周一郎 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (10750359)
古本 真 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (20796354)
宮岸 哲也 安田女子大学, 文学部, 教授 (30289269)
桐生 和幸 美作大学, 生活科学部, 教授 (30310824)
稲垣 和也 南山大学, 外国語学部, 教授 (50559648)
白井 聡子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 講師 (70372555)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2026年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 言語類型論 / 体言化理論 / 類別詞 / 文法的性 / 形態統語論 / 名詞句 |
研究開始時の研究の概要 |
従来連体詞とみなされていた名詞修飾要素を文法的体言化による準体言ととらえる柴谷の体言化理論の最近の動きとして注目に値するのは、類別を伴わない文法的体言化に加えて、類別詞による類の標示と文法的性の標示を類別を伴う体言化として扱う展開である。本研究では、特に研究未開発言語の準体言の修飾用法と名詞句用法における類と文法的性の標示のデータをもとに、体言化理論の実証的検証を行う。取り組む中心的な問いは、類別詞や文法的性のある言語で、準体言の派生において名詞句の指示対象の類や性の範疇への類別が起こることが多くあるのはなぜか、類別を伴う体言化における類の範疇へと性の範疇への類別の類似・相違点は何かである。
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研究実績の概要 |
・論文出版:研究分担者の白井聡子氏が、本研究の内容に直接関連する論文Classifiers in nDrapa: Definition and categorizationを『言語研究』に発表した。研究代表者河内一博が、本研究に関連するKupsapiinyの名詞の形式についての論文Long default and short indefinite noun forms in Kupsapiiny: Synchronic usage and diachronic developmentを『言語研究』に発表した。さらに、性のマーカーの用法の記述を含むSidaama語の文法の記述をThe Oxford Handbook of Ethiopian Languagesに出版した。他にも、本研究から発展した論文として、研究分担者の古本真氏がスワヒリ語の変種に関する論文を、研究代表者がWolaytta語の文法の書評を書いている。他にも、複数のメンバーが本のチャプターとしての論文や国際査読ジャーナルの論文を提出し査読審査を受けている。
・学会発表:特に本研究と関連する発表として、研究分担者の白井聡子氏がQiangicの分類辞の歴史的発展についての発表を、研究分担者の古本真氏がバントウの名詞クラスについての発表を行なっている。他にも、本研究から発展した論文として、研究分担者の桐生和幸氏がネワール語の強調マーカーについて、研究代表者が移動表現、イディオム、使役などに関する発表を行なっている。
・ワークショップの企画:研究分担者のプラシャント・パルデシ氏が、インドの研究機関3カ所とベトナムの研究機関2カ所において体言化に関するワークショップを企画・開催し、Marathi語および南アジアの分類辞と性の標示についての発表を行なっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究分担者のプラシャント・パルデシ氏とともに、国立国語研究所のプロジェクト「体言化の実証的な言語類型論: 理論・フィールドワーク・歴史・方言の観点から」と共同で、2022年5月21日(ミャオ語、シンハラ語)、5月22日(Marathi語、コディ語、ベンガル語、アッサム語、Khortha語)、9月23日(ベンガル語、ネパール語、ドラヴィダ諸語)に研究会を開催し、データに関して意見交換を行った。 研究分担者の桐生和幸氏がネパールで、研究代表者の河内がウガンダでフィールドワークを行った。研究代表者はウガンダとエチオピアのコンサルタントからオンラインでもデータを採った。ただ、コロナ禍でフィールドワークに行くのが困難である海外の地域があった。 業績のほとんどが英語による発表であり、学会発表もほとんどが国際学会においてであるという点で、高く評価できると言えると思う。
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今後の研究の推進方策 |
現在の段階では、類別詞の研究は進んでいるが、文法的性および類似した範疇の類別を伴う形式の研究が遅れている状況にある。後者の研究を早急に重点的に行う必要がある。 今年度は、できる限りフィールドワークによりデータを採る。 本研究のメンバーで、少なくともインド、ウガンダ、エチオピア、ネパール、タイでのフィールドワークに出かける計画がある。可能な場合はオンラインによる調査を行う。どのような文脈において体言化辞が使われるかは考慮に入れなければならないため、できるだけ談話データを収集し、分析に利用する。 また体言化理論の理論的背景に関して、言語類型論におけるその位置付けを把握するために、各自が文献を調べ、他の理論との違い等を把握する。 今年度は、2回程度対面で(その一回目は7月の予定)、1回程度オンラインで研究会を開催して、メンバーが意見交換を行う。必要があれば、データ分析に関してオンラインで会議を行う。理論的問題がはっきりしたトピックについては、学会発表を行う。
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