研究課題/領域番号 |
23K21952
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補助金の研究課題番号 |
22H00680 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
平川 眞規子 中央大学, 文学部, 教授 (60275807)
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研究分担者 |
武田 和恵 文教大学, 文学部, 教授 (10331456)
Snape Neal 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10463720)
松井 智子 中央大学, 文学部, 教授 (20296792)
福田 倫子 文教大学, 文学部, 教授 (20403602)
鈴木 一徳 城西国際大学, 国際人文学部, 助教 (20907943)
Matthews John 中央大学, 文学部, 教授 (80436906)
梅田 真理 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (80620434)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2025年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 第三言語 / 第二言語 / 言語知識 / 意味理解 / 言語運用 / ドイツ語 / 自動詞の完了形 / 英語 / 冠詞 / 日本語 / 補助動詞(あげる・もらう) / 第二・第三言語 / 継承語 / 文法知識 / 言語処理 / 語用能力 / 言語能力 / 語用論能力 |
研究開始時の研究の概要 |
第二・第三言語学習者および継承語話者による言語知識(特に形態・統語・音韻)の発達と言語運用(特に文処理と語用)との関係、および言語間の影響を明らかにすることを目的とする。具体的には、日本に在住する外国籍の子どもやおとなの継承語話者(日本語以外の言語を主に家庭内で使用する母語話者)と日本語母語話者で第二・第三言語として英語・ドイツ語・中国語・韓国語などの外国語を学ぶ学習者、欧米諸国に在住する多言語話者を対象に実証的研究を行い、理論的貢献と言語教育への社会的貢献を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、第二言語(L2)・第三言語(L3)・継承語の話者を対象とし、それぞれの言語知識の発達と言語運用との関係、および言語間の影響を明らかにすることを目的としている。研究2年目は、初年度に続き、以下の2つの話者層に焦点を当てて研究を進めた。 (1)第一言語(日本語)・L2 (英語)・L3 (ドイツ語)とする言語話者の言語知識と通言語的影響 (2)アジア言語を継承語とする年少者の日本語の知識と語用能力の関係 上記(1)については、L2英語、L3ドイツ語における冠詞、および L3ドイツ語に見られる自動詞の完了形における助動詞選択 (haben vs. sein) について、ドイツ在住者と日本在住の大学生、ならびにドイツ語の母語話者を対象に、実験を行なった。なお、学習者には各言語の学習歴(言語背景)調査・英語とドイツ語の能力調査(C-test)・文法性判断タスク(英語)・選択タスク(ドイツ語)を行なった。学習者は、習熟度により、母語話者との相違点や類似点において違いが見られるかどうか、検証された。研究成果の一部は、L3 ・Workshop (2024.5.19 中央大学)、言語科学会年次大会(2024.7.13 アザレア、静岡)で発表予定であるため、さらに分析を進めている。 上記(2)については、日本語学習者に困難な領域として、格助詞(が・を)、動詞の態(能動態・受動態)、補助動詞と視点(あげる・もらう)が挙げられる。それらの理解を調査するために、実験立案を行なった。刺激文の検討と作成を行い、視線解析実験を作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際学会での成果発表が予定されており、全体的にはおおむね順調に進展している。ただし、実験では、ドイツ在住のドイツ語学習者(27名)と比較して、日本在住のドイツ語学習者の参加が少なく、多角的な結果の分析には至っていない。また、日本語の視線解析実験の作成に予定よりも多くの時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
日本語班とドイツ語・英語班にわかれ、言語理論研究・実証研究を続け、定期的に研究打ち合わせを継続する。日本語班は、視線解析実験を完成させた後、まず、成人の日本語母語話者を対象に予備実験を行う。その後、年少の日本語学習者を対象に予備実験・本実験を行う。ドイツ語・英語班は、新たな実験項目を検討する。討議を重ねながら、学会報告を行い、外部からフィードバックも得て、必要に応じて分析の改善や実験の改良を行う。
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