研究課題/領域番号 |
23K21954
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補助金の研究課題番号 |
22H00682 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
西川 惠 東海大学, 工学部, 教授 (10453705)
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研究分担者 |
山内 豊 創価大学, 教育学部, 教授 (30306245)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2025年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | ESP / CLIL / 航空英語 / スピーキング / 流暢性 / ELF / World English / 発音 / 生成AI / World Englishes |
研究開始時の研究の概要 |
English for Specific Purposes(航空英語)と一般英語をバランスよく組み合わせた学習教材コンテンツを開発し効果検証する。また、コンテンツをのせるアプリ、VR教材、オンライン学習プラットフォームも同時に開発することを目標とする。主に焦点を当てる英語スキルはスピーキングおよびリスニングで、様々なコンテクストにおいて流暢性を向上させるための教材作成を目指す。開発にあたっては、日米のSubject Matter Experts(操縦飛行訓練専門家)や、航空英語アプリ開発者、航空飛行訓練用VR教材開発・運用者等とも連携しながら進める。
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研究実績の概要 |
2023年度は、新たなデータ収集、訓練プログラム統括者とのミーティングが継続できた。 訓練修了生の帰国も、前年度と比較すると予定の目途が立つようになってきた。ただ、帰国時期が以前よりまだ遅いタイミングのままであったため、帰国後就職活動開始までの期間が短く、また卒業までにも時間が十分になく、結果として修了生を帰国後雇用して進める作業については安定した人材確保ができない状況は続いた。 そのような状況下ではあったが、録音データの文字起こしを進め、スクリプトを教材用に録音する段階までたどり着けた。これでリスニング用教材が整った。静止画の収集も開始でき、組み合わせて主にスピーキング・リスニング用コミュニケーション教材の作成は次のステージへ進める段階まで来た。 年度後半では訓練生を対象にオンラインESPスピーキングセッションも実現できた。訓練地での教官候補生と英語でスピーキングをするという内容で、開発中の教材も含めて今後このセッションも総合的カリキュラムに組み込み、関連教材も作成していく。このセッションの実現は、新たに得られた北米訓練プログラムの座学担当教官の協力によるところが大きかった。日本人飛行専門教官および北米にある訓練空港マネージャーとのコミュニケーションも進み、2024年度以降の具体的な協力体制についても話し合いが進んだ。 生成AIと自動音声認識を組み合わせた学習プラットフォームの効果検証にも着手できた。オンラインセッションでの人間とのやりとりと比較し、使用感を検証することで効果的学習方法や教材の検討のための材料とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
訓練地での訓練進捗が戻りつつあり、修了して帰国する学生の計画も立てやすくはなってきたが、インストラクターの就職状況や訓練地マネージャー等の管理者の予定や都合は予測ができないことも多かった。また、引き続き帰国後から卒業までの期間は短い傾向にあり、人材の安定的確保が困難であったから。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度実施できることとして、これまで通り評価テストの実施、評価ルーブリックの開発と試用、改良、訓練プログラム統括者・日本人飛行専門教官との情報共有と協力体制の維持、操縦士養成プログラム全体の質向上と英語力強化に加え、リスニング教材の使用開始、オンラインセッションの継続、オンライン学習プラットフォームの探索および目的に沿って改良、を進めていく。 帰国修了生の安定的確保がいまだに難しく、加えて訓練空港の人事配置や各教官や管理者の事情等なかなか予定通り進まない項目も残っているため、引き続き様々な不測の事態に備え多方面からのアプローチを心がけることにする。
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