研究課題/領域番号 |
23K21967
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補助金の研究課題番号 |
22H00695 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
小宮 京 青山学院大学, 文学部, 教授 (80451764)
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研究分担者 |
小林 和幸 青山学院大学, 文学部, 教授 (00211904)
原口 大輔 九州大学, 附属図書館, 准教授 (00756497)
内藤 一成 法政大学, 文学部, 准教授 (20624969)
森山 優 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (60295566)
竹中 治堅 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70313484)
村井 良太 駒澤大学, 法学部, 教授 (70365534)
大石 眞 京都大学, 法学研究科, 名誉教授 (90091660)
奈良岡 聰智 京都大学, 法学研究科, 教授 (90378505)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2022年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 第二院 / 貴族院 / 参議院 / 議会研究 / 議会政治 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、そもそも近現代日本の議会政治における第二院とはいかなる存在なのか、という課題に取り組む。 そのため、近現代日本の議会政治と第二院(貴族院、参議院)について、通時的に分析することを試みる。その際、貴族院と参議院の断絶や連続に注意を払う。こうして、明治・大正・昭和・平成の第二院を多角的に分析したい。 以上を踏まえ、議会政治に関して総合的に検討を加えることを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、近現代日本の議会政治と第二院(貴族院、参議院)について、通時的に分析することを試みる。2023年度は、2022年度に続き、二回の全体研究会を開催した。そこでは研究代表者や研究分担者が、それぞれ資料の調査や資料の翻刻等を実施している旨、報告された。 この間の代表的な成果を列挙する。研究代表者は、かつて編纂に関わった『河井弥八日記』(戦後篇)を踏まえ、戦後史の分析を進めた。その際、河井が仕えた昭和天皇についても調査を進めた。新たな資料調査を実施し、その成果として、小宮京「昭和天皇が憂慮した皇室の未来」『中央公論』2024年1月号、小宮京「昭和天皇の「御聖断」考 日米安保改定をめぐって」『Voice』2024年2月号、を公表した。研究分担者の内藤は、貴族院議員三島弥太郎・同三島通陽に関わる研究として、内藤一成『弥彦と啄木 日露戦後の日本と二人の青年』(芙蓉書房出版、2024年)を刊行した。さらに、研究分担者の原口大輔、奈良岡聰智、竹中治堅らが成果を論文として公表した。また、研究分担者の小林和幸や大石眞らが口頭報告を行った。このように、戦前の貴族院や戦後の参議院の研究を発表し、さらに議会政治に関する研究成果をもあげている。 2023年度は、研究のアウトリーチにも積極的に取り組んだ。2024年3月9日には、河井弥八記念館第13回講演会(於・南郷地域生涯学習センター)に協力した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全体研究会を予定通り開催した。そこで研究代表者や研究分担者の進捗状況を確認したところ、おおむね順調に進行していた。 2023年度は移動を警戒しつつも、可能な範囲で調査を実施した。それから、資料の翻刻に関しては、検討会を実施し、刊行に向けて、着実に作業を進めている。 前述の通り、書籍や論文を公表し、口頭報告も実施するなど、研究成果を積み重ねている。 次年度以降も、研究代表者や研究分担者が、それぞれ資料の調査や資料の翻刻等を実施し、貴族院や参議院といった「第二院」に関する研究を進め、成果を公表すべく、緊密に連絡をとっている。 以上から、研究はおおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
前年度に引き続き、最終年度も関係資料の調査や翻刻等を実施し、より一層の考察を行い、研究成果を公表することを目指す。 研究代表者や研究分担者間の連携を図るため、年二回の全体研究会を計画している。それ以外にも、研究成果について議論する、小規模の研究会も予定している。 また、研究成果のアウトリーチにも、研究計画に支障が出ない範囲で取り組みたい。
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