研究課題/領域番号 |
23K21972
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補助金の研究課題番号 |
22H00700 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 健太郎 北海道大学, 文学研究院, 教授 (80434372)
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研究分担者 |
野口 舞子 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (00834623)
橋爪 烈 関西大学, 文学部, 准教授 (10613862)
伊藤 隆郎 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (60464260)
森山 央朗 同志社大学, 神学部, 教授 (60707165)
中町 信孝 甲南大学, 文学部, 教授 (70465384)
柳谷 あゆみ 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (90450220)
大津谷 馨 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (71002036)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2025年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | アラビア語 / マシュリク / マグリブ / 知識人 / アラビア語文化圏 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アラビア語を共通語として営まれる知的活動の空間をアラビア語文化圏と位置づけ、それを地域の視点から捉えることを目的とする。イスラーム世界の知識人と彼らの知的活動については、従来、クルアーンの言語アラビア語を紐帯とする一体性が強調されてきた。しかし、この空間の中には多様な地域が含まれ、それら諸地域間の関係は一様でも対等でもない。本研究では、この地域間関係を特に「旅と書簡」、「人脈と学知」、「地域像」の三点に着目しながら明らかにする。その際、マグリブ(西方)・マシュリク(東方)間の関係のみならず、マシュリク内の地域間関係も視野に入れる。
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研究実績の概要 |
2023年8月10日・11日に北海道大学(札幌)にて23年度第1回研究会を実施した。4名の研究分担者が研究報告をおこない、西方(マグリブ)からの知識人の旅行記に見える東方(マシュリク)での人脈構築、西方のイスナードの東方への伝播、西方の文法学の東方へのインパクト、西方の知識人の東方での聴講記録といったテーマについて、研究成果が得られた。 2023年10月2日に早稲田大学(東京)において、北海道大学との連携により招聘したアブドゥッサラーム・シャッダーディー氏の講演会を開催し、歴史家イブン・ハルドゥーンの著作をグローバル・ヒストリーの視点から捉え直す試みについて、議論をおこなった。 2023年11月23日・24日に、アラブ研究所Escuela de Estudios Arabes(グラナダ、スペイン)で開催された国際会議Remembering al-Andalus and the Maghrib in the Mashriqに研究メンバー3名が参加し、研究報告をおこなった。この国際会議スペインを中心に展開されている関連研究プロジェクトAMOI-II (al-Andalus y el Magrib en el Oriente Islamico: movilidad, migracion y memoria)が主催するものであり、同じような問題関心を有する各国の研究者と情報共有をはかることができたのは、きわめて有意義であった。 2024年3月18日に、関西大学(大阪)において、23年度第2回研究会を実施した。グラナダ国際会議に参加できなかったメンバーと会議の内容を共有するとともに、イブン・スィーナーの薬学に関する写本についての報告を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初2022年度に予定されていたグラナダ国際会議が、延期されたとはいえ無事に開催されたことは、研究の進捗にとってきわめて有意義であった。各研究メンバーの調査・研究もおおむね順調に進んでいる。海外での史資料調査は、今年度も実施することができなかったが、次年度以降を期したい。
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今後の研究の推進方策 |
イスラームの二大聖地を擁するヒジャーズ地方を専門とする研究分担者を追加し、研究体制の充実をはかる。 航空券代は高止まりが続くが、経費節減につとめつつ、遅れ気味であった海外史資料調査の実施を進める。イラン・ドイツ・トルコ等での調査を計画している。 年2回の研究会をとおして各メンバーの研究成果の共有をはかる方針は変わらないが、成果取りまとめの準備も進める。2023年度に参加したグラナダ国際会議の成果論集への寄稿とともに日本語による論文集の準備も進める。
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