研究課題/領域番号 |
23K21991
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補助金の研究課題番号 |
22H00719 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
諫早 直人 京都府立大学, 文学部, 准教授 (80599423)
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研究分担者 |
菱田 哲郎 京都府立大学, 文学部, 教授 (20183577)
石橋 茂登 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 飛鳥資料館, 室長 (90311216)
廣瀬 覚 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 飛鳥資料館, 室長 (30443576)
三田 覚之 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 主任研究員 (00710493)
初村 武寛 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (80634279)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 初期仏教 / 舎利荘厳具 / 古墳 / 副葬品 / 金工品 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、仏教が伝来、定着した6・7世紀を中心とする時期の古墳(副葬品)と、寺院(舎利荘厳具)という「モノ」に対する多角的検討から、飛鳥寺を嚆矢とする本格的寺院造営に至るまでの日本列島の仏教受容プロセスを具体的に描き出すことを目的とする。複数分野の研究者が参画し、古墳時代資料の中に初期仏教関連考古資料を見出すことで、もっぱら「文字」にもとづいて語られてきた、既存の仏教受容史の刷新と再構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、仏教が伝来、定着した6・7世紀を中心とする時期の古墳(副葬品)と、寺院(舎利荘厳具)という「モノ」に対する多角的検討から、飛鳥寺を嚆矢とする本格的寺院造営に至るまでの日本列島の仏教受容プロセスを具体的に描き出すことを目的とする。具体的には、Ⅰ.古墳時代初期仏教関連考古資料の抽出と分析、Ⅱ.飛鳥寺院出土舎利荘厳具の基礎資料化、Ⅲ.朝鮮半島の古墳(副葬品)、寺院(舎利荘厳具)との比較検討、という三つのサブプロジェクトを柱に据えて、研究を進めていく。日本考古学、朝鮮考古学、美術史、文化財科学など当該期のモノを対象とする複数分野の研究者が参画し、古墳(副葬品)の中に仏教公伝の同時代資料(初期仏教関連考古資料)を見いだすことで、『日本書紀』などの後代に成立した「文字」資料にもとづいて語られてきた、既存の日本列島初期仏教受容史の刷新と再構築を目指す。 1年目となる本年度は、パソコンやカメラなど本研究の遂行に必要な機材を整備するとともに、Ⅰの核となる京都府湯舟坂2号墳出土品について出土品の実見を含めた遺物検討会と一般市民向けの成果報告会を実施したほか、先行する首長墳とされる須田平野古墳の測量調査を実施し、丹後半島川上谷川流域における初期仏教受容プロセスの解明に努めた。日本列島の初期仏教受容史を考える上でカギとなる馬具については、古墳時代中期における木製馬具生産や、古墳時代後期の装飾馬具と初期仏教美術などの関係性について検討をおこない、論考を発表した。Ⅱの核となる奈良県飛鳥寺塔心礎埋納品については、分担者、協力者を合わせた遺物検討会を実施し、整理作業に着手した。特に鎌倉時代に塔跡に再埋納された舎利容器について集中的に調査を進め、その成果の一部を発表した。Ⅲについてはコロナ禍が改善した年度末に研究代表者が訪韓し、現地の研究協力者と今後の調査の進め方について協議をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本格的な海外調査については時宜が整わず次年度以降に先送りせざるを得なかったが、国内での調査、特に本研究の核となるフィールド調査や資料整理については順調に進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度も本研究の核となる丹後半島のフィールド調査や飛鳥寺の資料整理を進めるとともに、国内外で類例の資料調査をおこない、古墳時代初期仏教関連考古資料の抽出、基礎資料化と分析に努める。飛鳥寺塔心礎埋納品については韓国から研究者を招聘して遺物検討会を実施し、来年度以降の本格的な比較研究の基盤を構築する。 また今年度も本研究課題に関わる一般市民向けの成果報告会の開催を予定している。研究成果については専門的な学術論文だけでなく、講演や一般書籍によって速やかに発信することに努める。
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