研究課題/領域番号 |
23K22025
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補助金の研究課題番号 |
22H00753 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
牛山 素行 静岡大学, 防災総合センター, 教授 (80324705)
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研究分担者 |
吉田 圭一郎 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (60377083)
堀 和明 東北大学, 理学研究科, 教授 (70373074)
高橋 信人 宮城大学, 事業構想学群, 准教授 (90422328)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 水害 / ハザードマップ / 防災教育 / 地理総合 / 風水害 / センター試験 / 素因 |
研究開始時の研究の概要 |
令和4年度から始まった高校の地理総合では、地域の自然及び社会的条件を総合的に勘案した災害への備えや対応を十分に理解させることが求められており、災害の発生しやすさ(自然条件)と被害の受けやすさ(社会的条件)を組み合わた、地域の災害リスクを教材として用いた授業実践が必要となる。本研究では最も高頻度に発生する自然災害である水害を対象とし、1)地理総合での防災教育の実態把握、2)地形に関連した地域の自然条件と社会的条件を組み合わせた災害リスクに関わる教材開発、3)それを活用した授業実践と学習効果の評価と実用性の検討を行う。
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研究実績の概要 |
2023年度は、2022年度に実施した近年の大学入試センター試験・共通テストの地理A、地理Bの問題のうち災害に関連すると思われる問題の内容分析結果も踏まえ、1990年代から2020年代までの大学入試センター試験の地理および地学における災害・防災関連問題の傾向について分析し、地学においては災害をもたらす現象(ハザード)に関する出題が、地理においては防災に関する出題がそれぞれ多い傾向があることや、地学においては配点割合でおおむね10%、地理では1990年代頃は約3%程度だったが2015年以降では9%程度に増加していることなどがわかり、結果をとりまとめ論文として公表した(黒岡ら、2024)。このほか、近年の風水害を対象として、主な洪水・土砂災害の被災箇所が地形的にこれらの現象が生じやすい場所で発生していることなど(素因)についての現地調査を継続的に行っている(牛山、2023など)。また、風水害をもたらす気候変動(高橋、2023)、河川の形状(堀、2023)などに関する基礎的研究も行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
地理総合の教科書や、センター試験・共通テストの内容分析については概ね計画通りに進行しており、分析結果を今後論文等でとりまとめていくことを考えている。風水害による被害と自然条件、社会条件との関係についても調査に着手しており、今後その結果をとりまとめていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
高校の教育現場における「地理総合」での災害関係の取り扱い状況の実態調査について、2023年度に内容の検討や予備的調査に着手しており、2024年度以降に調査対象校を広げた系統的な調査を行う予定である。また、事例校付近での災害に関わる自然条件、社会条件についての調査を行い、教材化に向けた検討に着手したい。風水害と自然条件、社会条件の関係については最新の事例についての調査を引き続き進める予定である。
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