研究課題/領域番号 |
23K22093
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補助金の研究課題番号 |
22H00821 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
羽場 久美子 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, その他(招聘研究員) (70147007)
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研究分担者 |
首藤 もと子 筑波大学, 人文社会系(名誉教授), 名誉教授 (10154337)
溝端 佐登史 京都大学, 経済研究所, 特任教授 (30239264)
廣瀬 陽子 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (30348841)
高原 明生 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 名誉教授 (80240993)
劉 傑 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (80288018)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2026年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 戦争と平和 / 国際秩序構築 / 紛争解決 / 地域共同 / 欧州とアジア / 境界線 / 格差 / 和解 / 地域紛争 / 平和 / 安全保障 / 欧州 / 東アジア / 紛争地域 / 和解と共存 / アジア |
研究開始時の研究の概要 |
今年は、全体の相関関係と、問題解決の方向性に力を注ぎたい。 ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ガザ戦争がなかなか収束しない原因はどこにあるのか、それらの対立を収束させるために、いかなる国際秩序を構築することができるのか、そのためにいかなる課題を解決せねばならないのか、米欧・アジア・グローバルサウスを包み込む包括的な課題は何なのかを、検討したい。 また今年は、各々が世界の担当地域に出かけ、調査・交流・共同研究をする中で、研究分担者を超えさらに国際ネットワークの確立も実現していきたい。今年「グローバルな国際関係の中におけるアジア、欧州」の著書を刊行する予定のためそこでも研究課題の検討を行いたい。
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研究実績の概要 |
本研究では、現在世界各国で頻発している地域紛争について、国際政治学、地域研究、国際関係史、安全保障、国際経済学などの各分野の研究者の共同により、欧州とアジア(特に東アジア)における国境紛争、地域紛争や現在起こっている戦争について、その原因、背景、実態、問題点、課題と展望などを分析し、いかにして紛争を終結させ平和構築に結び付けていけるかを、特に、EUの戦後の不戦共同体と地域の共同、アメリカの世界戦略、ロシアのウクライナ侵攻への意図、背景、原因、課題、問題点、展望などの分析、同様に東アジアにおける境界線の問題とりわけ中台関係や、日本・沖縄の位置、日中韓の地域共同なども含め、世界の歴史的変動期との位置づけの中で、いかにしてここの可愛に対処するかを、検討してきた。 とりわけ2022年は、2月24日にロシアのウクライナ侵攻があり、また3月の末から4月の初めにかけて、アメリカ・ナッシュビルでISAの年次総会大会があったこと、その時組織したDistinguished Professors Panelで、国際政治学の泰斗Jpseph Nyeが、ロシア・ウクライナ戦争について、非常に鋭い分析をしたことから、それらを踏まえて、日本学術会議でもこの科研の分担者の方々の協力も得て、国際シンポジウムを開催した。 2022年から2023年にかけては、国境線や地域紛争について日本及び世界中が議論するようになったことから、繰り越しの2年目を含めて、100か所以上で講演や共同論文執筆も行うことになった。 研究分担者とは連絡を取り合い共同講演、学会発表、国際会、議発表、論文執筆や著者刊行を行い、いかなる形で紛争を解決していくか、これらの研究を定着させて若者たちに伝えていくために、海外との共同、国際シンポジウム、著書出版、研究交流を企画した。その成果として2022年度には、論文、著書などを刊行することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記に述べたような、現実の国際政治の場で、地域紛争やその平和的な解決を考える場が多く設定されたことから、研究代表者、研究分担者共に多くの場で研究に関する資料収集、報告、論文発表、国際会議発表などを行うことができた。またコロナの中で一部繰り越しを行ったが、その成果を、欧州やASEANでの国際会議、および2年目の早稲田大学での国際会議で報告し、各国研究者と意見交換、研究交流をする機会を得ることができた。 現実社会での研究が忙しかったことや、まだコロナが継続していたこともあって、全体の研究をまとめ報告出版するというような段階には至らなかったが、2年目を含めて、予想以上の研究の進展も存在した。全体としての研究の進み具合は1年目としての予定の100%を達成できたと考えるが、予想以上の進展、とまでは言えないと考え、おおむね順調に、を選択した。また、2年目は、早稲田の国際会議に、アメリカ、欧州、アジア、ラテンアメリカ、アフリカなどから42か国、600人の研究者が参加し報告することができたが、これらの成果は2年目の成果としてまとめていきたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
5年間の研究計画なので、1年目は大変順調な研究成果を出すことができたが、もう一度振り返り、資料収集、地域紛争の背景・原因・問題点・課題・展望も含めて、一つに突の地域における問題点を、明らかにするとともに、欧州、ロシア、ウクライナ、ASEAN, 中国、台湾などのそれぞれの研究の現在の達成水準を出していただいたうえで、国際政治として、21世紀四半世紀の25年間を総括するような国際政治全般の特徴と問題点を洗い出す場を設けていきたい。とりわけ、2年目(2023年)は、早稲田大学での国際会議、韓国、中国での国際会議などが行われるので、それを一つ一つ総括していく作業、また2024年は、5年間のうちの中間的なまとめとして、できれば、ワーキングペーパーを出していければと考えている。書籍としても、1年目に、Springerから英文書籍(世界戦争100年)、3年目から4年目にかけ合わせてSpringerから英文書籍(グローバル時代のアジア太平洋の役割)を出す予定であるが、そうした中で、いまだ世界的に緊張をはらんでいる、欧州、中東、東アジアの紛争を平和的に終息するために、学術としてどのような貢献ができるのかを真摯に検討していきたいと考えている。その際に、研究代表として押収。東アジアの研究者、共同研究者として、ロシア、ウクライナ、中央アジア、ASEAN, 中国、の研究者を包摂できていることは極めて重要なことと考え、密接に共同研究を進めながら、社会にも貢献できるような平和構築論を提供できればと考えている。例えば自治体の役割として、沖縄や九州、中国の福建省や、韓国に本部のある自治体連合など地域の活動の成果も取り入れていきたい。
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