本研究の第一のテーマである少子高齢化の進む日本における所得格差・技術革新については、2本のWPが完成しており、改訂を進める。論文1では家計調査を使って所得・消費の格差動向を分析する。論文2では、性別・学歴別の賃金推移を基に、技術革新による就労・賃金・家族構成等への影響を分析する。婚姻状態の異質性・出産の意思決定も考慮し、少子高齢化の要因についても考察する。第二のテーマである利他的選好と財政持続性・長期停滞・社会保障制度との関係については、モデル構築を終え数値計算に取り組んでいる。シミュレーション分析を進め、ワーキングペーパーを取りまとめる。
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