研究課題/領域番号 |
23K22115
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補助金の研究課題番号 |
22H00844 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中西 訓嗣 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (20237324)
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研究分担者 |
胡 云芳 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (30379466)
丸山 佐和子 近畿大学, 経済学部, 教授 (90584558)
稲葉 千尋 関西外国語大学, 外国語学部, 准教授 (30806063)
浅海 達也 桃山学院大学, 経済学部, 講師 (90907726)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2026年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | タスク貿易 / 男女格差 / 教育選択 / 人的資本 / 家庭内生産 / 経済成長 |
研究開始時の研究の概要 |
従来型のタスク貿易・オフショアリング理論の多くは,個別タスクの熟練・未熟練労働投入の集約性の違いという生産技術から導かれる「労働需要側」要因に着目するものであり,他の重要な特徴を見逃している。本研究では,男性・女性労働投入の集約性の違いに着目する。個人の教育・キャリア選択,家庭内非市場財生産における男女の役割分担と代替性・補完性,教育投資による人的資本の蓄積と再生産等を通じた(時間視野で異なる)男女の「労働供給側」要因を組み込んだタスク貿易・オフショアリングの一般均衡モデルを構築し,既存理論を補完して,資源配分・所得分配・経済成長への影響を分析できる新たな枠組みの確立を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では,理論構築面を(1)タスクの性質,(2)教育選択,(3)共同意思決定,(4)家庭内生産と経済成長,(5)教育投資・能力分布の5つの小テーマに分割して作業し,並行して(6)実証分析面の作業を進めることを予定している。研究初年度にあたる2022年度においては主に小テーマ(1)と(2)について作業を行った。ここでの主な知見は次の通り:熟練・未熟練労働間の賃金格差の存在が,個人をして教育を受けることへの誘因を与えている。したがって,格差が生み出されるメカニズムの違いが,具体的な教育選択の様態を左右することになる。既存研究においては,産業レベルの熟練・未熟練労働集約性の違い,タスクレベルの熟練・未熟練労働集約性の違い,企業の異質性と熟練偏向的生産性などが注目すべき要因として取り上げられている。また,教育が個人の能力の増進に役立つものであるという人的資本論の立場に立つのか,それとも高能力の個人が自身の能力の証しとするべく高レベルの教育を受けるというスペンス流のシグナリング理論の立場に立つのかでも,貿易自由化が教育選択に及ぼす影響は大きく変わってくる。さらに長期的には,親による子女への教育投資支出や相続財産の有無が後の世代の能力分布の形状にも影響している。このような貿易自由化と教育選択・職業選択に関する既存研究の主要論点を概観して貿易自由化の下での教育・職業選択のメカニズムについて理論的な観点から整理を行った。これらの他,小テーマ(3)から(5)についても予備的考察を開始し,(6)についてはタスク指標一覧の作成および産業連関表との突合などデータの整理を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定通りの作業分担にしたがって,理論構築面での小テーマ(1)タスクの性質,(2)教育選択,(3)共同意思決定,(4)家庭内生産と経済成長,(5)教育投資・能力分布の各作業及び並行して行われる実証分析面での(6)実証分析面の作業を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
理論構築面での(1)タスクの性質,(2)教育選択,(3)共同意思決定,(4)家庭内生産と経済成長,(5)教育投資・能力分布の各作業及び並行して行われる実証分析面での(6)実証分析面の小テーマごとの作業について,研究計画書に示した作業分担表にしたがって,研究代表者・研究分担者は,日常的には直接会合や電子メールの交換を通じて研究討議を行う。また,2ヶ月に1度程度の研究グループミーティングを実施して,個々の作業の進捗状況を確認して全体の整理を行う。また,ある程度形のまとまった研究については,海外・国内のセミナー等で報告を行い,多くの外部研究者による批判・コメントを受けて論文の改良に取り組む。
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