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伝統産業のダイナミック・ケイパビリティ:伝統保持と革新のための学際的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 23K22146
補助金の研究課題番号 22H00875 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分07080:経営学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

岸 保行  新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50454088)

研究分担者 遠藤 貴宏  神戸大学, 経済経営研究所, リサーチフェロー (20649321)
原 頼利  明治大学, 商学部, 専任教授 (30366900)
坪山 雄樹  一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (50508645)
藤山 敬史  神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (00756463)
セルメス鈴木 寛之 (鈴木寛之)  京都大学, 経済学研究科, 講師 (30916888)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2026年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
キーワードダイナミックケイパビリティ / 伝統と革新 / 日本酒産業 / 杜氏 / 国際展開 / 伝統産業 / 北米でのSake造り / アンケート調査 / 制度 / ダイナミック・ケイパビリティ / 伝統保持と革新 / 日本酒 / 学際的アプローチ / 新潟県内の酒蔵 / コロナの影響 / 輸出 / 販売チャネル
研究開始時の研究の概要

経済社会情勢などからの影響を受け、事業を取り巻く環境の変化が著しい中で,伝統産業
が伝統を失うことなく革新することはできるのだろうか?本研究は,3つの大きな環境変化
(国内需要の減衰,労働供給の変化,COVID-19)に焦点をあて,日本酒業界を分析することで
この問いに対する答えを明らかにする。本研究では,変化のめまぐるしい状況での企業間競
争を分析する際に用いられてきた概念である,ダイナミック・ケイパビリティを援用する。これまでは主に多国籍企業の分析に用いられてきたダイナミック・ケイパビリティという概念を,ネットワークを分析単位とすることで,中小企業が大勢を占める日本酒業界に対して拡張的に適用する。

研究実績の概要

2023年度は、アンケート調査の実施を予定していたが、アンケート項目の選定に時間がかかり、アンケート票作成のブラッシュアップを継続しておこなった。従来までの酒蔵研究では、管理会計の観点から酒蔵の状況を的確に把握している学術的な研究が少ないため、管理会計に関する質問を中心に、組織の変革などの質問項目も入れ込みながら意義のある質問票の作成に時間を割いた。また、ダイナミック・ケイパビリティの観点から、近年、Sakeの製造が進展している北米でのSake造りの歴史を紐解きながら、制度との関連でどのようなアクターが北米でのSake造りを主導してきたのか、さらにはどのような人々の間でSakeが消費されてきたのかについて集中的に資料を収集した。その結果をまとめた論文を一本脱稿し国際ジャーナル誌に投稿している。現在は査読の審査結果待ちの段階である。また、2023年度の後半からは酒造りとジェンダーの観点から、女性の酒蔵での役割について調査を開始した。酒造りでの女人禁制が言われ始めたのは大規模な生産が開始されるようになった江戸時代以降で、それ以前は女性が積極的に酒造りに関わっており、酒造りにおける女性禁制は「伝統の発明」である点が見えてきた。近年では、女性杜氏や女性経営者の酒蔵が全国に多数あり、酒蔵数が日本でもっとも多い新潟県では、2023年現在で7蔵の酒蔵が女性経営者の酒蔵となっており、女性酒蔵に関するヒアリングを2023年度の後半から開始している。女性酒蔵へのヒアリングは2024年度に本格的に実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度予定していたアンケート調査の実施を翌年(2024年度)に繰り越している。当初予定していた質問項目を修正する必要性が発生したため、質問内容を大幅に修正した。そのため、2023年度のアンケート調査の実施を見送り、質問項目の精査と再調整をおこなった。

今後の研究の推進方策

2024年度は、遅れていたアンケート調査を確実に実施する。また、ダイナミックケイパビリティの観点から、これまでどのように事業環境の変化に対応しているのかを新潟県の酒蔵を中心にヒアリング調査を実施してきたが、2024年度は新潟県外の酒蔵へと調査対象を拡張してヒアリングを継続して実施していく。また、2024年度は海外の酒蔵の調査も実施し、酒蔵の海外生産と海外での消費事情の調査もおこなうことで、グローバル化する酒蔵の事業環境への対応についても調査を実施する。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] セレンディピティは制度的同型化からの離脱に如何なる役割を果たすのか? : マスカガミの「アルファベットライン」開発を事例として2023

    • 著者名/発表者名
      湯田 浩司、岸 保行
    • 雑誌名

      新潟大学経済論集

      巻: 114 ページ: 59-72

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 清酒酒蔵における原価計算・管理会計実務:新潟の酒蔵に関する複数事例研究2022

    • 著者名/発表者名
      藤山 敬史、セルメス鈴木 寛之
    • 雑誌名

      国民経済雑誌

      巻: 226 号: 6 ページ: 83-100

    • DOI

      10.24546/0100477933

    • ISSN
      0387-3129
    • 年月日
      2022-12-10
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 中小酒類企業の外需開拓における「非プロパー経営者」の貢献2023

    • 著者名/発表者名
      岸保行・岸本太一
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会「第30回年次大会」(法政大学での開催)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Sakeology: Its Challenges and Opportunities2023

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki Kishi
    • 学会等名
      Japan Studies Association of Canada
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Institutional Change Processes: A Historical Assessment of the Internationalization of Japanese Sake Traditions2023

    • 著者名/発表者名
      Kristin Brandl, Takahiro Endo, Yasuyuki Kishi
    • 学会等名
      The 39th Euro-Asia Management Studies Association (EAMSA)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] When Sake Goes Global2023

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki Kishi
    • 学会等名
      Alliance France in Victoria
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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