研究課題/領域番号 |
23K22181
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補助金の研究課題番号 |
22H00910 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
櫻田 和也 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 研究員 (70555325)
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研究分担者 |
川野 英二 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20335334)
原口 剛 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (40464599)
谷合 佳代子 大阪公立大学, 人権問題研究センター, 特別研究員 (40915675)
吉村 智博 大阪公立大学, 都市科学・防災研究センター, 客員研究員 (70599282)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2026年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 釜ケ崎 / アーカイブ / 都市問題 / 近現代史 / 社会調査史 |
研究開始時の研究の概要 |
大阪市西成区の旧字・釜ヶ崎は社会問題の集積点として、近現代を通じて断続的に調査研究の対象とされてきた。しかし今、地域では厖大な未公表資料が、忘却・劣化・損失・散逸の深刻な危機にある。研究グループでは収集資料を釜ケ崎史料アーカイブとしてその目録化に着手し、公表可能なものを精選して近現代資料刊行会から復刻、順次刊行している。 他方で研究途上に発見された大阪社会学研究会の調査一次資料等の資料からは、従来の時代区分を問い直し、社会病理学の再考が迫られた。この課題に応えるべくアーカイブの実装を具体化すると同時に、戦前から通時的な都市下層の社会史的研究を実施する。
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研究実績の概要 |
大阪市西成区の旧字・釜ヶ崎は社会問題の集積点として近現代を通じて断続的に調査研究の対象とされてきた。しかし今、地域では厖大な未公表資料が忘却・劣化・損失・散逸の深刻な危機にある。研究グループでは先行の課題以来そうした資料収集につとめ、釜ケ崎史料アーカイブとして目録化に着手し、公表可能なものを精選の上で復刻資料集を編纂してきた。 既刊の戦後編前期はその大きな成果であるが、そこに収録できたのは収集資料の一部に過ぎない。なお写真フィルム等現物をふくむ断片的な資料の扱い、権利処理等の法的・技術的または運用上の課題があり、公表には倫理的な配慮が求められた。また究途上発見された大阪社会学研究会の調査一次資料からは、従来の時代区分および社会病理学の再考が迫られている。こうした見通しの上に目下、戦後編後期の編纂にあたっている。 具体的には昨年度、戦後のバラック調査にはじまる事例の詳細を土田英雄文書に読み解き、社会病理学に対する批判としての「寄り場」研究に照らし1920年代の大阪市社会部調査以来の「都市下層」研究史に再定位した。また1970年代以降の定点観測写真を1950年代以降の記録写真に対照し、地域の通時的な空間的変遷を辿りつつある。さらに同年代に釜ヶ崎入りした無党派活動家の知られざる交流を個人文書等に見出し全港湾建設支部、大阪総評資料との対比をふまえ労働者・活動家への聴きとり調査を重ねてきた。加えて今年度からは西成労働福祉センター60年誌の編纂に協力し、大阪府労働部西成分室の設置(1961年)前後の分析に注力している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
復刻資料集(戦後編後期)編纂上の課題に順次とりくみ、資料の選定および複写を計画的に進めている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も引き続き、復刻資料集の戦後編(後期)刊行に向けて「暴動」の頻発した1960年代末の「釜共闘」結成期を経て日雇労働運動の定着した1970年代以降の紙誌資料、ビラ・貼り紙類の網羅的なデジタル複写と復刻にあたる。また西成労働福祉センター60年誌の編纂に協力し大阪府労働部西成分室の設置(1961年)前後の資料を補充する。
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