研究課題/領域番号 |
23K22200
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補助金の研究課題番号 |
22H00929 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
宮崎 つた子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (30314115)
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研究分担者 |
上杉 佑也 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (20756928)
西山 修平 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (10909758)
岩本 彰太郎 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (20456734)
本田 育美 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30273204)
中北 裕子 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (00515835)
小池 はるか 東海大学, 児童教育学部, 准教授 (60530714)
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
菊池 紀彦 三重大学, 教育学部, 教授 (20442676)
長友 薫輝 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (70390078)
前田 貴彦 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60345981)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 医療的ケア児 / 小児在宅 / 養育者 / 生活実態 / 地域包括ケア / 地域包括ケアシステム / 在宅療養児 / 医療的ケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,①医療的ケアが昼夜必要な在宅療養児の養育者の睡眠や食事、ストレスなどの生活実態調査と②育児を超えたケアラーを担っている状況での様々な思いを明らかにする量的および質的調査を実施する.そして,③小児在宅に関わる地域の医療・保健・福祉・教育等の地域の課題を多角的に評価し,養育者の生活を地域という「面」で機能して支える地域包括支援システムの構築を目指して2022年度から5年間の計画で行っている研究である.
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研究実績の概要 |
本研究は、医療的ケアが昼夜必要な在宅療養児(以下医療的ケア児)の養育者の生活を地域という「面」で機能して支える地域包括支援システムの構築を目指している研究である.基礎研究では、①医療的ケアが昼夜必要な医療的ケア児の養育者の夜間の睡眠状況やストレスなどの生活実態調査を明らかにする。②育児を超えたケアラーを担っている養育者の様々な思いを明らかにすることを目的にしている。そして、これらの基礎研究結果から小児在宅に関わる地域の医療・福祉・教育の地域の課題を各専門分野からの評価とそれらを多角的に評価していく予定にしている。 基礎研究期間では、医療的ケア児の養育者の睡眠状態,特に夜間に行われている医療的ケア内容と所要時間、継続睡眠時間と覚醒回数などの夜間の睡眠状態の実態を主な養育者(以下母親)の実態を明らかにした。また、母親と父親の夜間の医療的ケアに費やす時間や睡眠状況の比較検討を行い、その違いを明らかにした。さらに、母親や父親の様々な思いを量的および質的調査に取り組んだ。 これらの基礎研究の結果から、①夜間の睡眠時間や継続した睡眠がとれていない実態などから慢性的に疲労している身体的な負担、②地域での孤立、災害等での対応の不安、近隣者への気遣いなどの精神的な負担、③母親の役割意識から、ケアラーやジェンダーなどの社会的な負担も明らかになった。 今後は、睡眠の質の評価など基礎研究からの積み上げ(拡大研究)と、各班(生活実態調査班・意識調査班・小児在宅医療評価担当・社会保障評価担当・教育支援評価担当・補償因子探索班)と情報共有を行い、地域で生活する医療的けア児の養育者を支える地域包括支援システムの検討を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
基礎研究の医療的ケア児の養育者の睡眠状態、特に夜間に行われている医療的ケア内容と所要時間、継続睡眠時間と覚醒回数などの夜間の睡眠状態の実態を主な養育者(以下母親)の実態を明らかにした。この基礎研究に加え、睡眠の質を測定機器を用いて測定する予定だが、対象者が夜間に行っている医療ケアの内容(動作と時間)によって、測定結果を一律に解析することができないことが判明した。そのため、夜間に行っている医療的ケアの内容によって、個別の測定プログラムを作成することとなったため、夜間の睡眠の質に関する測定プログラムの検証に時間を要している。その部分は時間を要しているが、対象者の確保、測定機器の確保など、全体計画の遂行には影響はないと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
今後も医療的ケアが昼夜必要な在宅療養児(以下医療的ケア児)の養育者の生活を地域という「面」で機能して支える地域包括支援システムの構築を目指し、以下の研究を行っていく。 基礎研究の医療的ケアが昼夜必要な医療的ケア児の養育者の夜間の睡眠状況やストレスなどの生活実態から夜間の睡眠時間や継続した睡眠がとれていない実態などから慢性的に疲労している身体的な負担、地域での孤立、災害等での対応の困難や不安、近隣者への気遣いなどの地域の関係性や精神的な負担、母親の役割意識から、ケアラーやジェンダーなどの社会的な負担などの地域で医療的ケア児を育てている養育者の負担や様々な思いに関する成果報告を順次行い、広く評価を求めていく。 また、基礎研究の積み上げと拡大調査を行い、医療的ケアが昼夜必要な医療的ケア児の養育者の夜間の睡眠の質の測定調査および評価を行っていく。 上記の結果を踏まえて、各班(生活実態調査班・意識調査班・小児在宅医療評価担当・社会保障評価担当・教育支援評価担当・補償因子探索班)と情報共有を行い、地域で生活する医療的けア児の養育者を支える地域包括支援システムの検討を行っていく予定にしている。
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