研究課題/領域番号 |
23K22204
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補助金の研究課題番号 |
22H00933 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
北川 清一 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (50128849)
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研究分担者 |
耕田 昭子 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (20772578)
高田 祐介 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (20880066)
川向 雅弘 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 教授 (80737841)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ソーシャルワーク / 施設養護 / ケース管理責任 / 家庭支援 / 一事例研究 / 家族ソーシャルワーク / 家庭福祉論 / クリティカルソーシャルワーク / ボトムアップ型アプローチ / 社会福祉組織論 / スーパービジョン / 人材育成 / 制度化未満支援 |
研究開始時の研究の概要 |
施設養護が、今なお「経験、勘、骨(こつ)、直感」に依拠し、また、為政者が推進を図る「新しい社会的養育ビジョン」で強調される「家庭的養育」「施設の小規模化」の合理的な説明ができないままにある現状に鑑み、「一事例研究」に焦点化して取り組む成果を「生活型施設におけるソーシャルワークの事例集」として編纂し、関係者に配付する。そのことで、実際事例の対応方法としてソーシャルワークを施設養護の過程にいかに介在できるか、その進め方を「言語化」し、スタッフ間で共に「考える」ことで、ソーシャルワーカーとしての「実践感覚」を育むため「一歩前に進む」必要を「共有」できる機会としたい。
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研究実績の概要 |
わが国における生活型社会福祉施設の実践現場(とりわけ児童養護施設、母子生活支援施設)に側聞できるソーシャルワーカーという支援職の「専門性」が著しく阻害される要因について、全国5箇所の児童養護施設関係者(羊ヶ丘養護園、仙台キリスト教育児院、救世軍世光寮、ひかりの子学園、別府平和園)から「実際事例」の提供を求め、「フィクション化した事例」をもとに研究協議を重ねながら超克しなければならない幾つかの実践環境にまつわる「課題」を明らかにした。 特に、子どもと家族を支援する専門職および組織管理者が、施設内で潜在化し広がっている「不適切なかかわり≒非対称性・力関係の課題(paternalism)」を見逃し、機能不全状態に陥った当該施設および関連機関との協議を重ねながら、幾つかの喫緊に改善を必要とする「課題」が明らかになった。 結果、現在までのところ、支援環境の是正に向け、関係者との間で、スーパービジョン体制の整備、および、ケアマネジメントを基軸に据えた事例検討の定例化の必要性を発信することで、本研究が一定の貢献が果たせる可能性を共有できるまでになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
児童養護施設に就労する生活支援スタッフ間で、ソーシャルワーク専門職としてのアイデンティティ(identity)の共有を図り、それを日々の支援過程で身体化(performance)できる実践環境を整える方法(strategy)の探究に努めている。 こ成果を「キーワード」で示すならば「スーパービジョンのシステム化」「ケース管理責任体制の整備」「施設養護の内部質保証システムの確立」「アセスメントデータの管理と運用法」「多職種連携と本人参加型支援体制」となる。
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今後の研究の推進方策 |
児童養護施設に限らず、いかなる組織であっても、その内部に共有された価値観や行動規範、信念が、構成員の行動や組織としての活動に影響を及ぼしてきたことは、これまでの多くの先行研究を通じて明らかになっている。そこに横たわる目に見えにくい力動が、組織やその構成員の行動パターンの形成にどの程度まで影響を受けるのか、仮に、その力動が何らかの不利益をもたらす方向で作用するならば、それを食い止める操作の試みはソーシャルワーク(組織)の場合も重要なテーマになる。 そこで、本研究では、今後、社会福祉制度の伝統的な実践現場として機能している児童養護施設における実践の質的保証を維持するため、「家族支援」を主題に定め、日々の支援の特徴をなす「集団生活」を媒体(helping media)としたソーシャルワーク実践の展開を担える人材育成とスーパービジョンの取り込み方法について検討を加えたい。
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