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日欧対話による国際的「生涯武道論」の構築と指導者養成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K22231
補助金の研究課題番号 22H00960 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

酒井 利信  筑波大学, 体育系, 教授 (40281711)

研究分担者 筒井 雄大  国際武道大学, 体育学部, 助教 (50881380)
堀川 峻  筑波大学, 体育系, 特任助教 (90923532)
軽米 克尊  天理大学, 体育学部, 准教授 (00733148)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2026年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2025年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード生涯武道 / 指導者養成 / 東欧 / 生涯武道論 / 日欧対話 / インストラクター養成 / 生涯武道インストラクター / 文武両道
研究開始時の研究の概要

【課題Ⅰ】国際的な「生涯武道論」の再構築 : A)日本における既存のロジックを再検討し、B)東欧における事例を分析して、A)とB)の結果を照合させて国際的「生涯武道論」を完成させる。
【課題Ⅱ】生涯武道インストラクター養成プログラムの開発 : 基本的なデザインとしては、プログラム内容を作成し、教材を開発し、セミナーを実施し、参加者による評価を行い、改善する、というサイクルにより生涯武道インストラクター養成プログラムを開発する。
プログラム内容としては、武道において理論と実践は不可分であり、生涯武道においてもまさに「文武両道」が重要であるため、文(理論)の修得と武(実技)の実践の両輪で構成する。

研究実績の概要

武道は、生涯にわたる人間形成を標榜するものであり、まさに生涯学習としての教育的価値が認められつつ日本社会に位置づいている。至って精神面(心)への影響が期待されてのことであるが、ここには‘身体(訓練)を通して心を変える’という考え方があり、心と身体を一体不可分のものとして捉える心身関係論が潜在している。一方海外では、従来、こういった日本武道の考え方は、キリスト教社会における異文化による人間形成の拒否や、デカルト以来の心身二元論社会における心身関係論の否定といった阻害要因により、元来のままの形では容易に受け入れられてこなかった。しかし近年、東欧において武道の教育力を許容し始めている事例が確認されている。本研究はこれを‘好機’と捉え、日本と東欧の研究者が叡智を結集し、日本の武道教育に関するロジックを東欧の事例と照合させつつ「生涯武道論」を世界的視野から再構築し、理論と実技を兼ね備えた「文武両道」の指導者養成プログラムを開発することにより、国際社会の中で実装しようとするものである。
当該年度は、国際的な「生涯武道論」を再構築するために、日本については近世剣術流派における「気」の問題、近世期における武道教育論の中核をなす佚斎樗山の思想について、近代日本武道を牽引した大日本武徳会について、近世以降の武士道論について文献学的に分析・考察を行った。東欧の事例としてはルーマニアの武道実践者について質的研究方法を用いて分析・考察を行った。
生涯武道インストラクター養成プログラムの開発の一環として、‘身体を通して心を変える’‘トラディション(伝統性)とイノベーション(競技性)の融合’をテーマにセミナーを試行した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、日欧対話により国際的な「生涯武道論」を再構築し(課題Ⅰ)、それを前提とした生涯武道インストラクター養成プログラムを開発する(課題Ⅱ) ことを目的とするものであるが、課題Ⅰについては日本の近世および近代の重要事項についての分析・検討が進んでおり、東欧の事例についても調査が進められている。また、課題Ⅱについてもセミナーを試行する段階になっており、おおむね順調であるといえる。

今後の研究の推進方策

既に協力関係にあるForum for Budo Culture (NPO, Hungary)との連携のもと、国際的競技大会において人脈の拡大を図るなど、更に国際的なネットワークを広げ、日欧対話によるプロジェクトの推進を行っていく。
課題Ⅰ(国際的な「生涯武道論」の再構築)については引き続き日本の近世・近代の重要事項について検討し、東欧については先方の競技連盟の協力を得つつ調査を進めていく。
課題Ⅱについては、現地(東欧)におけるセミナーの試行に加えて、日本での指導者養成セミナーを行っていく。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ドン・ドレーガーの武道観に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      柴田 直生、酒井 利信、大石 純子
    • 雑誌名

      身体運動文化研究

      巻: 28 号: 1 ページ: 55-69

    • DOI

      10.51078/physicalarts.2023.007

    • ISSN
      1340-4393, 2436-8032
    • 年月日
      2023-03-15
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 東欧における武道の教育力に関する研究-ルーマニアの武道実践者を対象として‐2023

    • 著者名/発表者名
      柴田直生・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      日本武道学会第56回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 新当流における「気」に関する研究-『兵法自観照』に着目して‐2023

    • 著者名/発表者名
      森山竜成・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      日本武道学会第56回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 明治期前半にける武道教育に関する研究-教育雑誌に着目して‐2023

    • 著者名/発表者名
      幕田熙・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      日本武道学会第56回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 新当流槍術に関する一考察2023

    • 著者名/発表者名
      中越泰士郎・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      身体運動文化学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 佚斎樗山の思想形成に関する一考察-熊沢蕃山からの影響に着目して-2023

    • 著者名/発表者名
      寒川祥・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      身体運動文化学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 大日本武徳会における武術教育に関する一考察-青年教育に着目して-2023

    • 著者名/発表者名
      筒井雄大・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      身体運動文化学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 20世紀初頭における武士道論に関する一考察2023

    • 著者名/発表者名
      堀川峻・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      身体運動文化学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 近代期の武士道論者にみられる武道観に関する一考察2022

    • 著者名/発表者名
      堀川峻・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      日本武道学会第55回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 武道学における精神文化史研究 序説‐研究方法論の探究‐2022

    • 著者名/発表者名
      酒井利信
    • 学会等名
      日本武道学会第55回大会剣道専門分科会企画講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 明治期における武士道思想に関する一考察-勝海舟に着目して‐2022

    • 著者名/発表者名
      堀川峻・酒井利信・大石純子・幕田熙
    • 学会等名
      身体運動文化学会第27回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] ドン・ドレガーの武道観に関する研究-「武道」関連用語の用例分析を通じて‐2022

    • 著者名/発表者名
      柴田直生・酒井利信・大石純子
    • 学会等名
      身体運動文化学会第27回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 大日本武徳会における武道の教育的価値に関する一考察-武徳学校の設立に着目して‐2022

    • 著者名/発表者名
      筒井雄大・酒井利信・大石純子・森山竜成
    • 学会等名
      身体運動文化学会第27回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [備考] 武道ワールド

    • URL

      https://budo-world.taiiku.tsukuba.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書 2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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