研究課題/領域番号 |
23K22255
|
補助金の研究課題番号 |
22H00984 (2022-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
刑部 育子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (20306450)
|
研究分担者 |
宮里 暁美 お茶の水女子大学, お茶大アカデミック・プロダクション, 寄附研究部門教授 (40738134)
内海 緒香 お茶の水女子大学, 人間発達教育科学研究所, 特任准教授 (60735306)
山崎 寛恵 東京学芸大学, 教育学部, 特任准教授(Ⅰ種) (40718938)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2024年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
|
キーワード | 保育マネジメント / 多様性 / 参加 / リゾーム / 創造性 / 保育 / マネジメント / 実践 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は保育のカリキュラムと評価、保育者集団の組織改革と研修を包括的に射程に入れた「持続可能な開発のための教育(ESD)」を軸とする「リゾーム型保育マネジメント論」を構築し、その実践的展開を行うことを目的とする。そのため、次の4つの領域(A)SDGsやESDによる「暮らしと創造」を基盤としたカリキュラムの開発、(B)リゾーム型カリキュラムの新たな評価方法や保育記録作成の提案とツールの開発、(C)多様な参加を支える保育組織の提案、(D)多様な人々の参加を受け入れる保育研修プログラムの開発、によって、多様な人々やものの関係の中に創発される新しい保育マネジメントの具体を示すこととする。
|
研究実績の概要 |
本研究は保育における「カリキュラム・マネジメント」に関する研究を発展させ、カリキュラムと評価、保育者集団の組織改革と研修を包括的に射程に入れた「持続可能な開発のための教育(ESD)」を軸とする「リゾーム型保育マネジメント論」を構築し、その実践的展開を行うことを目的とする。予め方向性の決まった階層的・系列的な学びを前提とする保育から、異種混合の網目をなす潜在的な人・物・事の関係(=リゾーム)が生成する豊かな学びへの転回を図ることを特徴とした保育マネジメント論の構築を目指す。 ESDを軸とした次の4つの領域(A)・(B)・(C)・(D)による研究構成によって、多様な人々やものの関係の中に創発される新しい保育マネジメントの具体を示すこととし、計画を進めた。以下、4つの領域における当該年度の実績を示す。 (A)SDGsやESDによる「暮らしと創造」を基盤としたリゾーム型カリキュラムの開発においては、本年度はカリキュラムモデルの提案に向けたカリキュラムの実践と改善を行った。 (B)リゾーム型カリキュラムの新たな評価方法や保育記録作成の提案とツールの開発においては、(1)学びのプロセスを可視化する教育ドキュメンテーションを活用した評価指標による実践の評価、及び(2)リゾーム型保育に適したドキュメンテーションを支援する保育記録ツールの試作を進めた。 (C)多様な参加を支える保育組織づくりについては、国内外の先駆的事例の調査を行った。 (D)多様な参加を受け入れる保育研修プログラムの開発については、(1)大学連携型研修プログラム実践についての評価および改善案と、(2)他園持続交流型研修プログラム実践についての評価および改善案を検討した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
以下の通り、計画通りに進めている。 (A)SDGsやESDによる「暮らしと創造」を基盤としたリゾーム型カリキュラムの開発においては、本年度はカリキュラムモデルの提案に向けたカリキュラムの実践と改善を行った。 (B)リゾーム型カリキュラムの新たな評価方法や保育記録作成の提案とツールの開発においては、(1)学びのプロセスを可視化する教育ドキュメンテーションを活用した評価指標による実践の評価、及び(2)リゾーム型保育に適したドキュメンテーションを支援する保育記録ツールの試作を進めた。 (C)多様な参加を支える保育組織づくりについては、国内外の先駆的事例の調査を行った。 (D)多様な参加を受け入れる保育研修プログラムの開発については、(1)大学連携型研修プログラム実践についての評価および改善案と、(2)他園持続交流型研修プログラム実践についての評価および改善案を検討した。
|
今後の研究の推進方策 |
下記、申請時の計画にしたがって遂行する。 (A)SDGsやESDによる「暮らしと創造」を基盤としたリゾーム型カリキュラムの開発においては、カリキュラムモデルを提案し、広く社会に発信する。 (B)リゾーム型カリキュラムの新たな評価方法や保育記録作成の提案とツールの開発においては、(1)学びのプロセスを可視化する教育ドキュメンテーションを活用した評価指標による実践の評価の結果を発信、及び(2)リゾーム型保育に適したドキュメンテーションを支援する保育記録ツールを広く発信し、普及のための一般利用者向けのマニュアル等を完成させる。 (C)多様な参加を支える保育組織づくりについては、調査分析結果をとりまとめ、多様な参加の保育の仕組みづくりの提案を広く発信する。 (D)多様な参加を受け入れる保育研修プログラムの開発については、(1)大学連携型研修プログラムと(2)他園持続交流型研修プログラムを組み合わせた研修プログラムモデルを広く社会に提案する。
|