研究課題/領域番号 |
23K22264
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補助金の研究課題番号 |
22H00993 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
渡邊 弥生 法政大学, 文学部, 教授 (00210956)
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研究分担者 |
窪田 由紀 九州産業大学, 産学共創・研究推進本部, 科研費特任研究員 (00258576)
西山 久子 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (80461250)
小林 朋子 静岡大学, 教育学部, 教授 (90337733)
松本 有貴 徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (90580887)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | ソーシャルエモーショナルラーニング / e-Learning / 社会情緒能力 / 感情 / 社会情動的スキル / e-learning / ソーシャルスキル / 社会情動スキル / ICT教材 / ソーシャル・エモーショナル・ラーニング / 社会情緒的能力 / ソーシャルスキルトレーニング / 教師 / 生徒 / 子ども / SEL |
研究開始時の研究の概要 |
子どもの発達を支援する社会的情動の学習(SEL)をe-Learning で学べるようにシステムを開発し、教員のソーシャルエモーショナルラーニングについての理解を深め、授業でそれを教える力量を高めるかどうか効果検証を行うことを目的としている。子ども用の5つのコンピテンス(自己理解、他者理解、対人関係、セルフマネジメント、責任ある自己決定)を高める教材、教員用の5つのレッスンを含むプラットフォームを作成した。アセスメントは、客観的な知識を問うもの、社会情緒的能力を測るもの3種類を活用し、Waiting -List 法によってe-Learningの効果を検証する。
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研究実績の概要 |
SELのe-Leraningの中身である、子ども用教材及び教職員向けの教材の2種類をどのように準備するかについて話し合いを進め、子ども用の教材開発に時間をかけた。SELの5つのコンピテンス(自己理解、他者理解、対人関係、セルフマネジメント、責任ある意思決定)は、CASEL本部が推奨しているコンピテンスであり、各コンピテンスに対応する内容の動画5本を作成することとなった。小学校中学年を対象にすることや、5つの教材の脚本やキャラクターを創出することに時間をかけた。構成技術は、基本的にソーシャルスキルトレーニングを活用し、インストラクション、モデリング、リハーサル、フィードバック、チャレンジの構造を意識した。その上で、共通の要素として、各教材の出だしは各コンピテンスに対応する子どもたちのトラブルから始まるようにし、共通のキャラクターを登場させることとした。キャラクターは、子どもと等身大の生徒を登場人物とはしたが、解決方法や心の葛藤などは、オリジナルのキャラクターのコミュニケーションによって進行し、解決のヒントを得るような方法を用いることとした。アニメ静止画をもとにした動画を基本とし、脚本は、各教材の最初はその教材のテーマに関連するトラブルから始まり、終末には解決するような脚本構成とした。アニメのイラスト及声はプロの業者に依頼した。各研究者は、5つのコンピテンスのいずれかをリーダーとして編集との打ち合わせを担当したが、全体に共通するところについては全体会議を開催した。成果については、国内外の学会で成果を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
SELのe-Leraningの中身である、子ども用教材及び教職員向けの教材の2種類をどのように準備するかについて話し合いを進め、子ども用の教材開発に時間をかけた。SELの5つのコンピテンス(自己理解、他者理解、対人関係、セルフマネジメント、責任ある意思決定)は、CASEL本部が推奨しているコンピテンスであり、各コンピテンスに対応する内容の動画5本を作成することとなった。小学校中学年を対象にすることや、5つの教材の脚本やキャラクターを創出することに時間をかけた。構成技術は、基本的にソーシャルスキルトレーニングを活用し、インストラクション、モデリング、リハーサル、フィードバック、チャレンジの構造を意識した。その上で、共通の要素として、各教材の出だしは各コンピテンスに対応する子どもたちのトラブルから始まるようにし、共通のキャラを登場させることとした。アニメ静止画をもとにした動画を基本とし、脚本は、各教材の最初はその教材のテーマに関連するトラブルから始まり、終末には解決するような脚本構成とした。アニメのイラスト及声はプロの業者に依頼した。各研究者は、5つのコンピテンスのいずれかをリーダーとして編集との打ち合わせを担当したが、全体に共通するところについては全体会議を開催した。成果については、国内外の学会で成果を発表した。今の所、子ども用教材については大半作成されているが、教員向けの教材については製作中である。
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今後の研究の推進方策 |
SELのe-Leraningの中身である、子ども用教材及び教職員向けの教材の2種類をどのように準備するかについて話し合いを進め、子ども用の教材開発に時間をかけた。SELの5つのコンピテンス(自己理解、他者理解、対人関係、セルフマネジメント、責任ある意思決定)は、おおよそ作成されつつある。今後は、こうした教材をどのように活用すれば良いかだけではなく、生徒指導提要で加えられた「ソーシャルエモーショナルラーニング」とは何か、学校への導入とチームづくり、体系的なカリキュラムのあり方、アセスメントの意義と活用、さらには、授業案の作成と展開について、5つの研修動画を考案することとなった。同時に、このe-Learningの学びの効果を検証するアセスメントをどのようなものにするかや、実際に運営をするポータルの構築について検討する予定である。
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