研究課題/領域番号 |
23K22291
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補助金の研究課題番号 |
22H01020 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 山梨県富士山科学研究所 |
研究代表者 |
吉本 充宏 山梨県富士山科学研究所, その他部局等, 研究員 (20334287)
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研究分担者 |
亀谷 伸子 山梨県富士山科学研究所, その他部局等, 研究員 (50848562)
本多 亮 山梨県富士山科学研究所, その他部局等, 研究員 (70399814)
久保 智弘 山梨県富士山科学研究所, その他部局等, 研究員 (80601898)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 防災教育 / 火山 / 噴火 / 実験教材 / 避難行動 / 火山噴火 / 溶岩流 / 噴煙 / 地震 / 富士山 |
研究開始時の研究の概要 |
火山災害に対して主体的に行動する態度を養うために必要な知識を習得させるために、火山災害の軽減に資する実験教材を開発する。教科学習や総合的な学習に導入しやすいように指導案や指導書などの開発も行い、学校での実践を通してその効果の検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、富士山地域をモデル地域とし、富士山で起こる火山現象のうち特に重要な、溶岩流、噴煙、火山性地震を理解することのできる実験教材の開発を実施した。 溶岩流の実験教材は、富士山の立体模型を活用して、火口の違いによる溶岩の流れる経路の変化を実験で理解し、避難行動につなげることを目的として開発した。本年度は、まず実験で使用する立体模型の調整を実施した。次に、授業の「目標」と「ねらい」を設定し、授業案を作成した。授業の構成は、つかむ、調べる、まとめる、の流れとし、それぞれについて「児童の行動」「指導上の留意点」「備考」に分けて具体的に記載した。また、授業で使用するパワーポイント、児童たちのワークプリント、実験装置の取扱説明書、実験動画も併せて用意した。これらの教材を活用して富士山麓の小学6年生を対象に実践授業を実施し、他校の教員にも見学してもらい意見を頂いた。さらに、児童への知識の定着の効果の検証するために、防災テスト案を作成し、授業前と授業後にテストを実施した。 噴煙の実験教材については、既存の実験装置の課題であった「組み立てにコツがいる」点を改善するために、設計や素材の検討を行い、素材の変更を実施した。 地震の実験教材の開発では、教育用地震計の開発と教材開発を実施した。教育用地震計開発では、まず地震計の構想を検討し、CPUボードの試作を行った。教材開発では、既存の簡易地震計キット、波の伝播や特徴を理解するための実験器具、各自のタブレットを使い、画像や動画から地震の起こり方や伝わり方が理解でき、観測された地震波形から地震の特徴を理解できるような教材開発に取り組んだ。開発した教材による模擬授業を富士山麓の中学校1年生に実施し、併せて知識の定着度合いを検証するために、授業前と授業直後、授業後1.5ヶ月後にテストを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた富士山を対象とした溶岩流、噴煙、火山性地震を理解することのできる実験教材の開発を実施した。溶岩流の実験教材は、実験で使用する立体模型の調整を実施し、授業案を作成した。また、授業で使用するパワーポイント、児童たちのワークプリント、実験装置の取扱説明書、実験動画も用意した。これらの教材を活用して実践授業を実施し、他校の教員にも見学してもらい意見を頂いた。さらに、児童への知識の定着の効果の検証するために、防災テスト案を作成し、授業前と授業後にテストを実施した。噴煙の実験教材については、既存の実験装置の課題であった「組み立てにコツがいる」点を改善するために、設計や素材の検討を行い、素材の変更を実施した。火山性地震の実験教材の開発では、教育用地震計の開発と教材開発を実施した。教育用地震計開発では、まず地震計の構想を検討し、CPUボードの試作を行った。教材開発では、既存の簡易地震計キット、波の伝播や特徴を理解するための実験器具、各自のタブレットを使い教材開発に取り組んだ。開発した教材による模擬授業を実施し、併せて知識の定着度合いを検証するために、授業前と授業直後、授業後1.5ヶ月後にテストを実施した。 また、富士山麓の山梨県富士河口湖町の教員だけでなく同県富士吉田市の教員との連携関係も構築できており、教員の意見を取り入れることが可能な状態となっている。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度実施した開発で明らかになった実験教材の改善点を改善し、協力関係を構築した教員に意見を頂きながら実践授業の実施、検証、改善を繰り返し、教材開発を推進する。また、教育用地震計の開発は、昨年度作成したCPUボード用ソフトウェアを開発し、動作確認を実施する。知識の定着の検証については、昨年度のテスト案を改良し、知識定着検証試験の実施機関および実施時期の調整を行い、授業前及び授業後に実施する。テストの検証と改善を繰り返し、知識定着を検証する。
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