研究課題/領域番号 |
23K22295
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補助金の研究課題番号 |
22H01024 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
飯吉 透 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (60636059)
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研究分担者 |
高尾 郁子 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (00388026)
吉冨 賢太郎 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (10305609)
矢野 浩二朗 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (10612442)
木村 修平 立命館大学, 生命科学部, 教授 (20589709)
坂本 洋子 白鴎大学, 教育学部, 准教授 (30568944)
近藤 雪絵 立命館大学, 薬学部, 准教授 (30722251)
デイヴィス 恵美 大阪成蹊大学, 国際観光学部, 講師 (40826054)
田口 真奈 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (50333274)
神谷 健一 大阪工業大学, 知的財産学部, 准教授 (50388352)
岡本 雅子 京都大学, 国際高等教育院, 特定講師 (50736783)
神崎 秀嗣 秀明大学, 看護学部, 教授 (60807345)
村上 裕美 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 教授 (80300284)
長谷川 元洋 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (80350958)
長田 尚子 立命館大学, 共通教育推進機構, 准教授 (90552711)
香西 佳美 立命館大学, 教育開発推進機構, 嘱託講師 (20890106)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | オンライン授業 / ピアレビュー / 相互研修型FD / 実践コミュニティ / 生成AI / 授業ピアレビュー / パターン・ランゲージ / オンライン・ハイブリッド授業 / 教育実践コミュニティー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、大学授業の質向上を図るために異なる大学・専門分野の大学教員たちが集う教育実践コミュニティーにおける「オンライン/ハイブリッド授業のピアレビュー」、「パターン・ランゲージ等の分析方法を用いた有用な教育実践知の抽出・形式化」、「教育実践知のパッケージ化と公開」、「『可搬化された教育実践知』の活用」を通じて、「教員同士の相互研修によるFD・教育改善支援を、オンラインツール・プラットフォームを活用してどのように効果的・効率的に行うか」やそのようなFD・教育改善の取組において不可欠な「教育実践知の生成・集積・共有・利用をどのような方法で支援するか」を明らかにする。
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研究実績の概要 |
研究実施体制は、「統括チーム」「ピアレビューチーム」「形式知化チーム」「システム構築チーム」の4チームによって構成され、本研究の核心的な問いである「教員同士の相互研修によるFD・教育改善支援を、オンラインツール・プラットフ ォームを活用してどのように効果的・効率的に行うか」と教育実践コミュニティーにおいて「教育実践知の生成・集積・共有・利用をどのよう な方法で支援するか」を探求するために、2022年度は以下に取り組んだ。 統括チームは、プロジェクト全体の統括ならびに進捗管理を日常的にSlack等を通じた各チームの進捗報告・情報共有を図りつつ進めた、ピアレビューチームは、MOSTフェローからオンライン/ハイブリッド授業の公開を行う大学教員を確保し、ピアレビューの実施ワークフローの構築、ピアレビューの実践と記録を行った。形式知化チームは、ピアレビューの実践記録をパターン・ランゲージ等の手法を用いて形式知化するための文献研究や研究会開催等を行った。システム構築チームは、教育実践知の蓄積・共有システム「MOST」や拡張モジュール「MOS宝」の機能維持と拡張を通じて、本取組のプロセ スを全面的に支援し、ピアレビューによる分析と形式知化された教育実践知を検索し広く活用可能にするための統合と改良を担当し、2022 年度はピアレビューチーム・形式化チームと連携し、汎用のツール・プラットフォームをベースに試験的なシステム設計・開発を行った。2022年8月に開催されたMOST研究会では、MOSTコミュニティーに向けて本科研プロジェクトの進捗を報告し、ベータ開発中のシステムの説明・試用を行った。また、2023年3月に開催された大学教育研究フォーラムでは、フォーラム参加者を対象とした実践研究セッションを2件を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
教育実践知活用の研究・実践等と汎用ツール・プラットフ ォームの試行を担当する研究分担者が、令和4年10月、急遽一身上の都合により参画できなくなり、教育実践知活用の研究・実践等を中断せざるを得なくなったが、研究遂行上、当分野に精通した当該研究協力者と共に、教育実践知活用の研究・実践等と汎用ツール・プラットフォームの開発を行うことが不可欠なため、再度日程調整を行い、補助金の一部を繰越し、当該研究分担者が再び参画可能となる令和5年4月に、教育実践知活用の研究・実践等を再開できた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は以下に取り組む予定である。 統括チームは、引き続きプロジェクト全体の統括ならびに進捗管理を行う。ピアレビューチームは、2022年度の実績を踏まえ、引き続きMOSTフェローの中からオンライン/ハイブリッド授業の公開を行う大学教員を確保し、ピアレビューの実践と記録を行う。 形式知化チームは、ピアレビューの実践を通じて得られた実践知をパターン・ランゲージ等の手法を用いて形式知化し、実践コミュニティーとしての共有を促進するための研究会開催等を行う。 システム構築チームは、教育実践知の蓄積・共有ウェブサイト(https://m ostf.pep-rg.jp)や拡張モジュール「MOS宝」の機能維持と拡張を通じて、本取組のプロセスを全面的に支援し、ピアレビューによる分析と形 式知化された教育実践知を検索し広く活用可能にするためのシステム開発と運用を行う。 2023年夏に開催予定のMOST研究会等の機会を利用し 、MOSTコミュニティーに向けて本科研プロジェクトの進捗を報告し、開発中のシステムの部分的利用の開始・促進を行う。また、2024年3月に 開催予定の大学教育研究フォーラムでは、フォーラム参加者を対象とした実践研究セッションを行う予定である。
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