研究課題/領域番号 |
23K22297
|
補助金の研究課題番号 |
22H01026 (2022-2023)
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
宇井 美代子 玉川大学, リベラルアーツ学部, 教授 (80400654)
|
研究分担者 |
村澤 昌崇 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (00284224)
濱中 淳子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00361600)
坂無 淳 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (30565966)
稲葉 昭英 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30213119)
伊藤 公雄 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (00159865)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
|
キーワード | 人文社会科学系研究者 / ジェンダー平等 / 高等教育機関 / 男女共同参画 |
研究開始時の研究の概要 |
学術分野での男女共同参画の達成は、科学的な知の発展という点からも不可欠と指摘されている。しかし、これまでに着目されてきた自然科学系だけではなく人文社会科学系研究者の環境においても男女の格差があることが指摘されてきた。そこで、本研究では、人文社会科学系学協会男女共同参画推進連絡会が主体となり、人文社会科学系の大学教員を含む研究者に焦点を当て、人文社会科学系研究者の男女共同参画の実態について実証的データを収集・分析する。これにより、高等教育研究の発展に貢献し、また男女共同参画基本計画や科学技術・イノベーション基本計画の策定等に向けて政策提言を行うための基礎資料を得ることを目的とする。
|
研究実績の概要 |
学術分野での男女共同参画の達成は、科学的な知の発展という点からも不可欠と指摘されている。しかし、これまでに着目されてきた自然科学系だけではなく人文社会科学系研究者の環境においても男女の格差があることが指摘されてきた。そこで、本研究では、人文社会科学系学協会男女共同参画推進連絡会(略称GEAHSS、ギース)が主体となり、人文社会科学系の大学教員を含む研究者に焦点を当て、人文社会科学系研究者の男女共同参画の実態について検討する。具体的には、GEAHSS主体の調査としては第2回目となる実証的データを収集・分析するための調査を実施する。本調査により、高等教育研究の発展に貢献し、また男女共同参画基本計画や科学技術・イノベーション基本計画の策定等に向けて政策提言を行うための基礎資料を得ることを目的とする。 本研究の目的に沿い、①基本属性等、②研究活動、③研究以外の仕事(教育・職務など)、④私生活、⑤ジェンダー平等・男女共同参画の実態・意見の5つの分野の問いを設けたWeb調査を実施し、最終的に1689名(男性768名、女性889名、決めていない14名、答えたくない14名、無回答4名)の回答を得ることができた。単純集計や性別・年齢層・所属機関と各設問とのクロス集計の分析を行った結果、所属先がジェンダー平等を達成できていると考えている者は男女ともに4割程度であった。女性の方が男性よりも、これまでの研究活動において、周囲の言動や態度からジェンダー・バイアスのかかった考え方を他者から感じたことがあること、本調査の回答者では非常勤職であるのは女性の方が多かったこと、女性の方が男性よりも、研究を進める上での環境や機会の充足度が足りず、女性であることの不利を感じていることなどの男女の格差が見出された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度に単純集計を主とする報告書を作成する予定であったが、ほぼ作成を終えることができた。最終チェックを残すのみとなったので、上記の通りに判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
単純集計・クロス集計による報告書の最終チェックを行い、GEAHSSのホームページに掲載する予定である。また、自由記述による回答内容の詳細な分析や、学術的な分析を行い、成果発表を行う予定である。また、政策提言等を行うための検討も続けて行う。
|