研究課題/領域番号 |
23K22314
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補助金の研究課題番号 |
22H01043 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
笠井 俊信 岡山大学, 教育学域, 教授 (80335570)
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研究分担者 |
大崎 理乃 信州大学, 工学部, 特任講師 (50630802)
益川 弘如 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (50367661)
林 雄介 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (70362019)
永野 和男 聖心女子大学, 文学部, 名誉教授 (60107224)
平嶋 宗 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (10238355)
溝口 理一郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 名誉教授 (20116106)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2025年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 授業研究 / オンライン研修 / 学習プロセス評価 / 教師教育 / オントロジー / 授業評価 / 発話分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では,設計・実践された授業の客観的評価に基づく授業設計力向上のための授業研究手法の開発を目指す.そのために,我々がこれまで開発を進めてきた,「学びの構成原理」に基づいた学習プロセスの評価手法を核にして,教師が授業設計プロセスと学習プロセスを自ら関連付けて分析・評価し,その結果を次の授業設計に活かせる授業研究手法を開発する.そのための実験的実践は,複数校の教師が同時に参加可能なオンライン環境で行い,オンライン環境だからこそ取得できる様々なデータを提案手法で活用する.
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研究実績の概要 |
我々は,これまでも行ってきた学校現場での教員研修等の機会を活用して,知識構成型ジグソー法を組み込んだ授業における学習者たちの学習プロセスのデータを収集した.これまでは,学習者間の対話データを中心にワークシートなどの学習の成果物を対象に収集してきたが,今後は1人1台端末の学習環境の実現により,デジタル化されたより多様なデータの収集することができた.これらの学習プロセスデータを対象に,「学びの構成原理」を踏まえて核となるデータを特定することで,分析者の主観に依存することなく対象とする「学び」の本質に依存した観点からの客観的な分析と評価を行う手法の開発と,教師らが直感的に理解できる視覚的な分析・評価結果の表現方法の検討を行った. 一般的な授業研究では,授業を設計するプロセスが着目されることは少ないが,「設計の評価」を行うためには授業設計時の教師の意図が重要であり,授業設計のプロセスも分析の対象とした.この授業設計プロセスでは,「学びの構成原理」に基づいた思考を促すことで,「学び」の本質に依存した観点で整理された形式でデータを収集することができたと考えている.授業設計プロセスでもオンライン環境を活用し,必要なデータの収集方法と分析方法について教師らの意見を聞きながら検討を行った. これらの成果を踏まえ,授業設計時に教師が意図していたことと実際の授業で行われた学習プロセスを対応付けて提示することで,教師らが比較・確認することができるシステムを開発を進めてきた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナも終息し,対面での実践が可能となったことで,予定していた学習データや授業設計プロセスデータを収集することができた.
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今後の研究の推進方策 |
研究は予定通り進行しており,収集した学習データの可視化手法や分析手法,授業設計プロセス時の支援手法などの開発を進めていく予定である.それとは別に,近年,生成AIの開発と普及に伴い生成AIの有効な活用方法や限界が明らかになってきた.本研究でも生成AIの適当な活用を取り入れた研究構想への展開を検討し進めていく.
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