研究課題/領域番号 |
23K22328
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補助金の研究課題番号 |
22H01057 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
蛭田 直 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 准教授 (80548230)
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研究分担者 |
金箱 淳一 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 准教授 (20586185)
高尾 俊介 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (40597887)
山下 健 椙山女学園大学, 生活科学部, 講師 (50783990)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | 基礎デザイン / デジタルファブリケーション / デジタル教材 / デザイン教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、機器の発展により基礎デザインの内容に位置づけられるべきデジタルファブリケーション(以下、DF)のデジタル教材開発を行い、開発教材によるDFの基礎デザインの授業へ展開するものである。異なるデザインの専門家による協働で、DFによる、これまでの造形や技法、表現を超えるデザインおよび作品を創造できる次世代デザイナー育成のための基礎段階におけるDFの教育方法を確立することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本年度の成果として、神戸芸術工科大学 学内共同研究助成「デジタルファブリケーションにおけるアディティブマニファクチャリング教育に関する研究」と連携し、3Dプリンタを中心としたアディティブマニファクチャリングをデザインの基礎教育に位置づけるための検討を行った。デザインの基礎教育に必要な3Dプリンタ性能や台数の検証および整備、複数台の3Dプリンタを使用する初期のアイデア展開方法の考案。その後に最終案の完成までを含めた制作プロセスをアディティブマニファクチャリングの教育方法として実践し、その成果を報告した。他の取り組みでも、神戸芸術工科大学 学内共同研究助成「FabLabとの連携による神戸芸術工科大学型デジタルファブリケーション環境の構築」と連携し、デジタルファブリケーション機器であるCNCの開発を通じて、教育に取り入れるべきデジタルファブリケーションの要素について明らかにした。その教育要素は「制作技術:機器を制作するための技法」、「設計:精度を確保する設計と組み立て手法」、「電気:電気制御」、「制御:機器間のソフトウェア的な設定」「運用:実運用に向けたマニュアリング」、「安全意識:安全を確保するデザイン」である。これらの要素は、大型のデジタルファブリケーション機器ではなくても十分に応用可能な点についても確認した。2023年度においては、プロジェクトをベースに、デジタルファブリケーションをデザインの基礎教育に位置づけるための具体的な方法や要素について実践を通じてより明確にできた。研究分担者においては、それぞれの専門分野において教育事例に繋がる作品制作および展示を積極的に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度に取り組んだカッティングプロッタの取り組みに加えて、本年度ではプロジェクトを中心に、デジタルファブリケーションをデザインの基礎教育に位置づけるために必要な環境や要因について、大型のデジタルファブリケーション機器を開発する実践も通じてさらに進めることができた。一方で、研究代表者と研究分担の連携によるデジタルファブリケーションのデザイン基礎教育のための教材開発は、それぞれの専門分野では教育教材への展開を見据え進んでいるが、各分野を接続する教育方法については遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、研究分担者の専門領域であるハプティクス、プログラミング、パラメトリックデザインなどの領域を、デザインの基礎教育の中で、どのように位置づけ、教育の段階を踏まえ展開するのかを検討しながら、専門分野を繋ぐ基礎デザインのための教材開発を、研究分担者が連携しながら進める。また、研究代表者の所属機関において、UVプリンタの設備について拡充の予定があるため、デジタルファブリケーション機器の種類や特徴を活かした教材開発についても積極的に進める。
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