研究課題/領域番号 |
23K22331
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補助金の研究課題番号 |
22H01060 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
佐藤 寿仁 岩手大学, 教育学部, 准教授 (00808199)
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研究分担者 |
清野 辰彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00550740)
中村 好則 岩手大学, 教育学部, 教授 (00613522)
谷地元 直樹 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00826927)
小岩 大 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00980616)
伊藤 伸也 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (10570434)
吉村 昇 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (20781339)
西村 圭一 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (30549358)
舟橋 友香 奈良教育大学, 数学教育講座, 准教授 (30707469)
荻原 文弘 茨城大学, 教育学部, 准教授 (30846390)
松元 新一郎 静岡大学, 教育学部, 教授 (40447660)
服部 裕一郎 岡山大学, 教育学域, 准教授 (50707487)
竹内 光悦 実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (60339596)
清水 宏幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80562446)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2024年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 授業研究コミュニティ / 授業研究 / 探究的な学び / 中学校数学 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の中学校数学科教師の成長の機会となる授業研究は,実施の困難性を抱えており,数学教師の多くが自ら実践し,省察活動による自己研修の機会を失いつつある。本研究では,数学内・外の事象に対して自ら問題を発見したり問いを設定したり,答えを求めて終わりとせずに発展的に追究したりするといった「探究的な学び」を中学校数学に実装するために教師の専門的成長を促す授業研究に着目し,中学校数学教師による「授業研究コミュニティ」を形成することでアプローチする。すなわち,本研究の目的は,中学校数学科における「探究的な学び」に資する自律的で持続的な「授業研究コミュニティ」の形成要件やプロセスを明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
2023度には,研究代表者,研究分担者(数学教育学を専門とする大学教員),研究協力者(指導主事,中学校教員,大学教員)で探究的な学びのある中学校数学の授業をつくる授業研究コミュニティの形成のプロセスを捉えるために,研究分担者はフレームワーク班、授業研究班,実態・変容調査班の3つに分かれて研究を推進することができた。 フレームワーク班では,4月から6月にオンライン・対面での打合せを行った。そこでは2022年度に行った各セクター(北海道・東北,関東・甲信越,東海・関西,四国・中国・九州・沖縄)で実践した授業研究コミュニティによるトライアルを分析し、中学校数学の授業を考えるために作成したフレームワークの作成及び検討を行うことができた。作成したフレームワークについては2023年度の各セクターでの授業研究で、教師の目線あわせとして使用し、授業設計、実践の分析のために使用した。 授業研究班では,研究分担者が各セクター(北海道・東北,関東・甲信越,東海・関西,四国・中国・九州・沖縄)ごとに授業研究会を2回から3回程度実施することができた。その際,作成した探究的な学びのためのフレームワークを使用して授業研究に取り組み、探究的な学びのある授業設計を授業研究コミュニティでどのようにつくられているの過程を分析することができた。 実態・変容調査班では,中学校数学の授業研究に関わる全国規模の調査の準備・実施をすることができた。全国の中学校より1000校抽出し、オンライン型での回答を約400件得ることができた。打合せを持ち、今後のデータ分析について見通しを持つことができた。 これまでの各班での研究成果についてまとめ、授業研究コミュニティの形成とその要件について学会発表を申請し、そのための論文作成に取り組んだ。2024年度に学会で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
授業研究班、フレームワーク班、実態・変容調査班に分かれ、オンラインも含めて年に3から5回の打合せをもち、研究課題の検討を行うことができている。 2024年度には日本数学教育学会春期研究大会にて、授業研究コミュニティの形成についてこれまでの研究成果を発表するための申請を行い、そのことに関わる論文を作成することができた。 全国規模での中学校数学における授業研究の実態調査を行い、データをとることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2022、2023年度までの研究成果をもとに、グループごとに打合せを行い、学会等で成果を周知したい。 授業研究コミュニティの形成とその要件については2024年度の日本数学教育学会春期研究大会での創成型課題研究での発表、日本科学教育学会での課題研究発表(申請中)での実践報告を予定している。探究的な学びのある中学校数学の授業を授業研究コミュニティの形成で進めていくことについて、多くの方と議論し、最終年度の研究推進に取り組む。
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