研究課題/領域番号 |
23K22367
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補助金の研究課題番号 |
22H01096 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
岡島 義 東京家政大学, 人文学部, 教授 (50509867)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
長浦 由紀 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60791879)
角谷 寛 滋賀医科大学, 医学部, 特任教授 (90362516)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2025年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 睡眠問題 / 孤独感 / 孤立感 / 孤独 / 睡眠 / 自殺 / 認知行動療法 / 不眠 / 不登校 / 抑うつ / 予防 / 遠隔 |
研究開始時の研究の概要 |
孤独感の増悪は自殺・自傷リスクを高めることが指摘されており,さまざまな年代で睡眠問題(不眠,睡眠不足)と強く関連していることが報告されている。特に睡眠問題は,うつ病やメンタルヘルスの問題,身体的不調,衝動性などに影響を及ぼすことが示されているため,孤独感や自殺行為の増悪因子になると考えられる。 本研究では,自殺・自傷リスクである孤独感の予防として睡眠問題に着目し,(1)主観的・客観的な睡眠と孤独感との関係についてのコホート調査,(2)孤独感の増悪と関連する睡眠変数の特定,(3)心理社会的アプローチである認知行動療法(CBT)による睡眠問題の改善が孤独感の軽減に寄与するかどうかの介入研究を実施する。
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研究実績の概要 |
睡眠問題が高校生の孤独感と不登校傾向に及ぼす影響についての調査を実施した。解析の結果,(1)睡眠問題が不登校傾向に影響する直接経路と,(2)孤独感を介して不登校傾向に影響する間接経路が明らかとなった。 また,孤独に対する志向性が精神的問題に及ぼす影響について検討するために,高校生を対象とした調査を実施した。解析の結果,孤独に対して,否定的にとらえる者が多い中で,肯定的に(前向きに)とらえる者が1/4程度存在することが明らかとなった。一方で,孤独の志向性のネガティブ群とポジティブ群の間には,孤独感,睡眠問題,抑うつ症状の得点に違いは認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
睡眠問題の中でも不眠症状,リズム,睡眠負債のどの問題が孤独感と関連が強いかについて検討することができ,本研究課題の1つである,主観的な睡眠変数と孤独感の関連性を明らかにした。そのため,比較的順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,睡眠問題と孤独感の関連性を検討するため,主観的・客観的な睡眠問題と孤独感の関係についての疫学調査を実施していく。
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