研究課題
基盤研究(B)
広い意味での「多成分系」、すなわち、平衡状態を指定するのに U, V, N だけでは足りないような非自明な系の、相共存状態について、(i) 多成分系の相共存状態で成り立つ普遍的な関係式を、熱力学の普遍的な原理から導き出す。(ii) 熱力学だけでは可能性が広すぎて緩い関係式に留まる恐れがあるので、統計力学によるミクロな観点からの制限を見いだし、より強い関係式に高める。(iii) 得られた普遍的関係式を様々な具体例に適用し、その有用性を確かめ、さらに、実際的な運用の仕方の処方箋を作る。