研究課題
基盤研究(B)
本研究は、900kgのZr-96が溶解する液体シンチレータを用いて、ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊の半減期が10の27乗年以上の観測により0.01eV領域のニュートリノ質量を探索するZICOSの実証実験として、ICP質量分析器等によるスクリーニング計測から選定された極低放射能材料を用いた2nu-ZICOS検出器を製作し、極低放射線環境下においてU/Th由来の背景事象をチェレンコフ光の位相幾何学的情報を用いて効率的に除去することにより、Zr-96のニュートリノを伴う二重ベータ崩壊事象を観測し、半減期が2.4×10の19乗年と誤差範囲内で一致するかを明らかにする。