研究課題
基盤研究(B)
宇宙線の加速源は現在もわかっておらず、天文学上の大きな未解決問題である。銀河系内では超新星残骸の衝撃波が有力候補とされるが、そこで粒子が「いつ」「どのように」「どこまで」加速されるかは依然として不明である。本研究では加速され始めの粒子の``エネルギー注入過程 ''に注目する。衝撃波と分子雲の衝突領域は、粒子が効率的にエネルギーを獲得する場として近年有力視されている。本研究では、精密X線分光を利用して、イオン--原子(粒子--粒子)間の相互作用を直接検証する。既存の検出器と打ち上げ間もないXRISMを併用して非平衡プラズマを分光観測することでエネルギー散逸の過程を捉える。