研究開始時の研究の概要 |
硬質薄膜と軟質基板から成る薄膜基板構造体の表面不安定は,微細な凹凸パターンの自律形成を誘発するため,機能性人工物の創成や生物の形態形成機構の解明に繋がる現象として注目されている。本研究は,応募者が世界に先駆けて報告した,構造体の表面に接触した水滴が駆動する波状パターン「リン クル」と折畳パターン「フォールド」の共存現象(Nagashima et al., PNAS, 2017; Nagashima and Nakatani, Langmuir, 2021)に着目し,顕微鏡その場観察実験,有限要素解析,および理論構築の融合研究により,発生機構と制御原理を解明することを目的とする。
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