研究課題
基盤研究(B)
左右非対称な物体や分子に物質やエネルギーを透過させると一方向回転する現象は,風車から1分子モーターまで様々なスケールで見られる。これらの仕組みの解明は,学術的な観点のみならずエネルギー変換の観点からも重要である。本研究では,カイラルな(左右非対称な)分子が集合してできた液晶に熱流をながすと,液晶分子が位相をそろえて一方向回転する現象を対象とし,そのメカニズムの解明とこれを利用した温度勾配センサーの作製を目指す。また環境問題に配慮し,天然色素やセルロースからなる液晶材料でも,エネルギー変換効率の高い系を探索する。