研究課題/領域番号 |
23K22904
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補助金の研究課題番号 |
22H01634 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
藤本 郷史 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (30467766)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2026年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2025年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | モニタリング / センシング / 高次元データ / コンクリート / 異常検知 / 物性推定 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国には,膨大な量の建築物が既に建設され,使用されている.これらの建築物を安全・快適に使用し続けるためには,使用されている材料が健全であることを定期的に確認する必要がある.ところが,製造・施工時の情報は長期の使用期間中に失われていることが多い.そこで,本研究では保管情報が喪失した場合でも,材料の物性を推定し,材料や部材の異常な状態を検知できる手法を開発する.
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研究実績の概要 |
本研究は,非破壊計測・モニタリングによる高次元データから,セメント系材料の耐久性に関わる状態推定・異常検知をおこなう手法を開発することを目的としている。2023年度には,以下の研究を実施した。2022年度に行った取得すべき物性値の種類・精度などを整理(項目A)および物性推定モデルに必要な実験データベースを構築(項目B)に基づいて,多次元電気化学計測に基づく強度・含水率の同時推定モデルの構築と精度検証(研究項目C-1, C-2),多次元電気化学計測に基づくモルタルのひずみ推定モデル構築と制度検証(研究項目C-1,C-2)を行った。また,載荷履歴推定のための実験データベース構築に向けて接触型計測法の開発および予備実験を行った(研究項目B-1)さらに,多くの情報が喪失した放置建築物研究(別研究)の成果を受け,多次元点群データへの本研究成果の適用の展開可能性が見込まれたので,放置建築物内へ立ち入って点群データを取得し,本研究で開発する手法(多次元データに適した手法)の多次元な点群データへの適用を試行した(研究項目A-1, D,E-2)選定が遅れている超音波計測装置については研究協力者の支援の基に選定作業を進めた。また,RILEM, ACIの研究委員会に参画して研究成果の還元を図るとともに,1件の国際共同研究の開始に向けて調整作業を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験・解析的な研究成果については当初計画を上回る成果を得ている部分がある。また,国際共同研究などの着手も進めている。以上のように「当初の計画以上」と評価されるべき部分が複数あるが,当初計画のより機器選定の一部が遅れている点,成果公表が遅れている点などがあるので,「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
研究成果の公表を早期に進める。また,国際共同研究にむけた準備も進める。機器選定については,円安による国際発表の経費の顕著な増加,円安・機種廃盤の影響などによる予算不足が懸念されるが,調達に向けた調整を進める。
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