研究課題/領域番号 |
23K22918
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補助金の研究課題番号 |
22H01648 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
坂本 慎一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80282599)
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研究分担者 |
菅原 彬子 近畿大学, 建築学部, 助教 (90878175)
米村 美紀 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (90893727)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2024年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 環境騒音 / ラウドネスレベル / A特性音圧レベル / ラウドネス指標 / 主観評価実験 |
研究開始時の研究の概要 |
交通騒音,都市騒音だけでなく,近年社会的に問題となっている風車騒音,家庭用ヒートポンプ給湯器からの騒音も含め,多種多様な環境騒音を適切に評価するため,ラウドネスベースの新たな環境騒音評価指標を検討する。Zwicker及びMoore-Glasbergのラウドネスレベルは,多様な音の大きさ感を適切に評価でき,近年は国際規格に計算方法が規定された。心理評価実験によって既存評価指標の限界及び本研究で検討するラウドネスベース評価指標の適用性を調べ,さらにラウドネスベース評価指標の分析器を試作して,現技術段階における指標算出の技術的可能性を調べる。
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研究実績の概要 |
交通騒音,都市騒音だけでなく,近年社会的に問題となっている風車騒音,家庭用ヒートポンプ給湯器からの騒音も含め,多種多様な環境騒音を適切に評価するため,ラウドネスベースの新たな環境騒音評価指標を検討する。近年問題が指摘される風車騒音,設備騒音は,純音性の成分を含み,特有の音色を有し,A特性音圧レベルで適切に評価できないものがある。Zwicker及びMoore-Glasbergのラウドネスレベルは,多様な音の大きさ感を適切に評価でき,近年は国際規格に計算方法が規定された。そこで,心理評価実験によって既存評価指標の限界及び本研究で検討するラウドネスベース評価指標の適用性を調べ,さらにラウドネスベース評価指標の分析器を試作して,現技術段階における指標算出の技術的可能性を調べることを目的として本研究を計画した。本年度は,従来指標であるA,C,GおよびZ特性と,本研究で適用するMoore-Glasbergのラウドネスレベルを分析できるプログラムを作成した。生活環境における騒音の評価では,人間の評価に影響を及ぼす要因として,視覚情報の影響,音響信号の周波数特性や時間特性等の様々な要因が考えられる。これまでに,騒音の種類によって視覚情報の影響度合いが異なるという結果を複数の実験から得ているが,その原因を突き止めるまでに至っていなかった。今年度はその要因を探る一検討として,視覚情報のみから想定される騒音の大きさに関する調整法による実験的検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ラウドネスに関するプログラム開発が順調に進んでいる。評価実験に関して,着実に実施が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
多種多様な環境騒音の評価に実用的に適用するためには,騒音の周波数特性に加えて,騒音の種類ごと,あるいは状況ごとに異なる様々な時間変動特性を精度よく評価できる手法が必要である。このような騒音の時間変動特性に特に着目した実験的検討を推進する。
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