| 研究課題/領域番号 |
23K22942
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| 補助金の研究課題番号 |
22H01672 (2022-2023)
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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| 研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 朝雄 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (70380714)
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| 研究分担者 |
土屋 潤 九州大学, 芸術工学研究院, 講師 (40448410)
谷 正和 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (60281549)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2025-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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| キーワード | バナキュラー建築 / 小文字の歴史 / 植民地都市の再生 / 小文字の建築 / 鉄骨考古学 / 鉄骨 / 煉瓦 / 古地図 / 編年 / 英領 |
| 研究開始時の研究の概要 |
これまでの植民地都市の再生の概念を大きく転換することを目指し、庶民の多様な生活の器であった住居や店舗などのバナキュラー建築、「小文字の建築」を保存活用し、文化の多様性に配慮した「小文字の歴史」によるアジアの旧英領植民地都市の再生の方法論を構築することが本研究の目標である。そのために、植民地期の住居や店舗などのバナキュラー建築の建設年代を特定する方法論を開発する。
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| 研究成果の概要 |
本研究は、インドやバングラデシュの住居や店舗といったバナキュラー建築の建設年代特定方法の構築を目指したものである。上限値の特定には鉄骨と煉瓦の製造年代(鉄骨・煉瓦考古学)、下限値の特定には古地図への記載有無(古地図記載建造物同定法)を用いた。鉄骨考古学は、元素分析による製鋼炉の特定で製造年代の高精度化が可能となった。煉瓦考古学は焼成年代の特定が可能も、精度が低く実用性に課題があった。古地図記載建造物同定法は、複数年代の地図入手で下限値の精度向上が見込めた。これら3手法の組み合わせにより、建設年代の上限値及び下限値の推定が可能となり、「小文字の歴史」の構築の一歩となった。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまであまり顧みられなかった旧英領植民地のバナキュラー建築に着目し、その建設年代を特定する独自の方法論を確立することを目指したもので、鉄骨・煉瓦考古学と古地図同定法を統合的に運用することで、史料が乏しい庶民の建築物の年代推定を可能となった。また、途上国における土着的な価値の再評価を促し、グローバル化による画一的な都市再生への警鐘となることを目指した。バナキュラー建築を生活文化遺産として捉え、その保存活用を通じて多様な庶民の歴史、「小文字の歴史」を顕在化させることは、地域固有の文化に基づいた都市再生を推進し、文化多様性に配慮した持続可能な社会の実現に寄与するものとなる。
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