研究課題
基盤研究(B)
近年、スマートフォンのGPSデータが学術研究の対象となり、100万人レベルのユーザーの詳細な行動が科学的に分析されることでヒューマンモビリティに関する研究は大きく発展しつつある。本研究では、都市圏レベルのマクロな人流に注目し、基本的な特性を再現するような電気回路網型の数理モデルを構築する。朝夕の通勤ラッシュや昼のランダムに近い人の動きなどの日常的な状態だけでなく、自然災害や大事故、また、感染症の拡大による移動の規制などの様々な特殊な状況も再現できるような自由度を持つ形にモデルを拡張し、多様な目的に合わせた予測・制御に使えるシミュレーションを可能とする。