研究課題/領域番号 |
23K22990
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補助金の研究課題番号 |
22H01721 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
加藤 省吾 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (80516766)
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研究分担者 |
水流 聡子 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任教授 (80177328)
井手 睦 社会医療法人 雪の聖母会(聖マリア研究センター), 臨床医学研究ユニット, 研究員 (70248590)
山田 秀 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60260965)
矢作 尚久 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 教授 (30365431)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2026年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | リハビリテーション / 標準化 / 品質管理 / 社会システム / 質分析 |
研究開始時の研究の概要 |
リハビリテーション(以下、リハビリ)は、疾患や怪我の予後に影響を与える重要な治療であり、退院後も在宅や介護施設での継続性が求められる。 研究代表者らは、患者の回復過程に沿って標準的な治療内容を段階的に整理した「リハビリパス」の構築を進めている。 医師の診断による責任病巣から患者の障害像を特定し、患者の障害に対してリハビリ計画を立案し、関連職種が連携して管理する方法論を開発している。 本研究では、医療機関・在宅・介護施設を横断してリハビリ計画を立案し、療法士、看護師、介護士などの関連職種がリハビリを実施・管理することで、患者状態の回復および悪化予防効果を最大化させる一連の方法論を開発する。
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研究実績の概要 |
研究代表者らは、患者の回復過程に沿って標準的な治療内容を段階的に整理した「リハビリパス」の構築を進めている。 医師の診断による責任病巣から患者の障害像を特定し、患者の障害に対してリハビリ計画を立案し、関連職種がリハビリを実施・管理する方法論を開発しているが、介入項目の標準化が課題である。退院後のQOL維持・向上のためには、医療機関だけでなく介護施設や在宅におけるリハビリの継続性確保が課題である。臨床プロセスのアウトカムを評価するため、患者の状態定義とデータ構造の再設計が課題である。本研究では、医療機関・在宅・介護施設を横断してリハビリ計画を立案し、療法士、看護師、介護士などの関連職種がリハビリを実施・管理することで、患者状態の回復および悪化予防効果を最大化させる一連の方法論を開発する。
全5つの課題のうちの4課題について、今年度は以下のように取り組んだ。 ①療法士版コンテンツの構築:言語障害(ST)コンテンツについて、検証調査結果に基づくリハビリチャートの修正を行った。基本動作・作業活動( PTOT)コンテンツについて、評価項目の整理を行い、介入項目の収集を開始した。②多職種版コンテンツの構築:嚥下障害(介護士版・在宅版)コンテンツについて、ST版・看護師版を基に、評価・介入項目の絞り込みを試みた。③医療機関用システムへの実装・評価:嚥下障害コンテンツの電子化を開始した。電子化したコンテンツをフィールド病院で実装するためのシステム構成を検討した。④状態定義・データ構造の再設計:臨床プロセスのアウトカムを評価可能にするため、病巣・障害・評価の関係性を再検討し、患者状態の定義とデータ構造を検討開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響によりフィールド病院を訪問してのコンテンツ検討作業は一部制限されたものの、ウェブ会議を併用するなどして検討を進めることができた。課題は複数年で取り組む計画をしているが、今年度は予定通り取り組み開始し、おおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染拡大の影響はかなり収まってきているものの、2023年度以降の研究進捗にも影響を与える可能性があるため、WEB会議を併用するなど、研究方法で工夫してきた点について継続して実施していく。③医療機関用システムへの実装・評価にあたっては、実装フィールドにおける業務の効率化と両立することが必須であるため、コンテンツ実装のために二重記録が発生して非効率にならないよう、慎重に検討および調整を行っていく。
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