研究課題
基盤研究(B)
南海トラフ地震の30年以内の発生確率は70から80%と高く、甚大な被害が想定されている。西日本の太平洋沿岸域では、広域での津波被害が想定され、沿岸湖沼や海岸低地での津波堆積物の調査研究から過去の南海トラフ地震による津波履歴の解明が進められている。しかし、鳴門海峡および明石海峡以西の播磨灘、備讃瀬戸、燧灘に面する瀬戸内海沿岸域では、古文書や伝承として歴史津波が記録されているが津波堆積物は発見されてない。播磨灘から燧灘までの瀬戸内海沿岸域で津波堆積物を探索し、津波履歴を解明する。さらに、太平洋沿岸域での津波研究と統合し、津波シミュレーションや浸水被害想定などの地震津波防災・減災対策に役立てる。