研究課題
基盤研究(B)
触媒や光触媒など、表面上での化学反応は、表面に存在する点欠陥が重要な役割を担っている。そこで本研究では、酸化物表面近傍での酸素空孔を対象に、第一原理計算に基づいた系統的研究を行う。本研究の鍵となるのが、表面近傍での点欠陥に関する高精度第一原理計算手法の開発である。応募者は、先行研究において固体中の点欠陥形成エネルギーの計算手法を開発しており、この経験と知識を基に新規計算手法を開発する。その後、本手法を用いて、およそ50酸化物を対象に系統的計算を行い、得られた結果を用いて線形回帰モデルによる機械学習を実行する。これにより、酸化物表面上における酸素空孔物性の統一的理解を得る。