研究課題
基盤研究(B)
TRPV1とTRPM8は、それぞれ生体の温感および冷感センサーとして機能するイオンチャネルで、温度に応答して細胞膜のイオン透過路を開閉することで生体の温度感覚を生み出している。しかし、TRPV1やTRPM8が温度刺激に応答する分子メカニズムは未だ不明点が多い。本研究では、水溶液中の生体分子のナノ構造動態を観できる唯一の顕微鏡である高速原子間力顕微鏡(HS-AFM)に、超小型のペルチェ素子や赤外線レーザーを用いて温度制御機能を付加し、温感および冷感センサーチャネルが温度に応答する仕組みを、分子の構造動態の観点から解き明かす。