研究課題
基盤研究(B)
我々が独自開発した価電子密度の直接観測法を活用して、スピン-軌道-結晶格子の相互作用の解明、及び強力永久磁石 Nd2Fe14Bにおける4f 電子軌道と磁性状態との関連の解明を目的とする。SPring-8における精密解析のための測定条件の精査と改良を行い、目的とする量子状態の観測を可能とする。また、Ln2Fe14BのLnサイトをY及びNd以外のランタノイドに変更した場合の価電子密度解析も行う。特に、価電子密度解析においては原子散乱因子の信頼度が重要となるため、第一原理計算との直接比較などを行い、この解析手法が様々な物質・材料群に適用可能であることも示す。