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偏光・波面制御システムによる超微細金属ホログラフィックパターニング技術の創成

研究課題

研究課題/領域番号 23K23255
補助金の研究課題番号 22H01987 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分30020:光工学および光量子科学関連
研究機関静岡大学

研究代表者

小野 篤史  静岡大学, 電子工学研究所, 教授 (20435639)

研究分担者 石飛 秀和  大阪大学, 大学院生命機能研究科, 准教授 (20372633)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
キーワード非線形光学 / レーザープロセシング / ナノ光工学 / 表面プラズモン
研究開始時の研究の概要

金属ナノパターニング技術は,電子デバイスの微細電極形成技術としてだけでなく,近年光学分野にて注目されているプラズモニックデバイスや,メタサーフェスなどの金属ナノ構造を作製するための基盤技術として重要である.研究代表者らは,金属ナノパターニング技術として,電子線リソグラフィや真空蒸着などの真空プロセスが不要で,かつフォトマスクが不要なレーザー光還元反応によるパターニング技術を新たに開発した.パターニングにおいて,光強度分布だけでなく偏光分布も微細化に寄与していることを突き止めたため,光強度と偏光制御による新たな金属ナノパターニング技術の確立を目指す.

研究実績の概要

金属ナノパターニング技術は,電子デバイスの微細電極形成技術としてだけでなく,プラズモニックデバイスやメタサーフェスなどの金属ナノ構造作製技術として光学分野においても重要視されている.主な作製手法として電子線リソグラフィによるリフトオフプロセスが挙げられ,微細かつ精密な金属ナノ構造体が作製されるため,研究開発分野において重宝されている.
研究代表者らは,電子線リソグラフィや真空蒸着などの真空プロセスが不要かつフォトマスクが不要なレーザー光還元法による金属ナノパターニング技術を新たに開発した.パターニングにおいて,光強度分布だけでなく偏光分布も微細化に寄与していることを突き止めたため,光強度と偏光制御による新たな金属ナノパターニング技術の確立を目指す.
本年度は,フェムト秒レーザー照射光学系に空間光位相変調器を組み込み,多点照射およびライン照射など2次元強度分布制御可能な光学系とした.0次光成分が支配的となっていたため,0次集光点と2次元強度分布変調面とが同一平面上とならないように波面を制御した.さらに,光還元反応による金属細線描画に対する未露光部の残膜除去方法について検討し,従来の剥離的な除去から溶解的な除去プロセスに変更することにより,超微細構造を歩留まり高く基板上に残すことに成功した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

波面および偏光制御による超微細金属パターニング技術の創成に向けて,当初計画通り空間光位相変調器を導入して2次元強度分布制御を確立したため.また,プロセス工程においても新たな知見が得られているため.

今後の研究の推進方策

空間光位相変調器を用いてラジアル偏光やアジマス偏光など,集光点において特異な偏光分布を示すベクトルビームを生成し,偏光制御による超微細金属構造形成技術を確立する.レーザー強度および描画速度などレーザー照射条件と作製される金属構造との対応関係を明らかにする.

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] Fabrication of periodically corrugated plasmonic substrates by direct femtosecond pulsed laser2023

    • 著者名/発表者名
      Kotomi Oishi, Yukio Inoue, Vygantas Mizeikis, and Atsushi Ono
    • 学会等名
      OIE2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 金属ナノ構造作製技術とプラズモニックセンシングへの応用2023

    • 著者名/発表者名
      小野篤史
    • 学会等名
      2023年度精密工学会春季大会学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 多光子励起光還元法による銀微細周期構造の作製2023

    • 著者名/発表者名
      竹本 美由紀, 下瀬 瑞貴, ミゼイキス ビガンタス, 小野 篤史
    • 学会等名
      レーザー学会学術講演会第43回年次大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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