研究課題
基盤研究(B)
本研究では,新規な光学系を構築することで,左右円偏光の高速切り替えを実現するとともに,測定にともなう古典雑音をほぼ全て取り除いた,量子雑音限界にある円二色顕微分光装置を開発する。これを用いて,①アキラルな分子が液滴の界面近傍に作るキラルな場の検出と②そのキラルな場がアキラル分子の会合体にキラリティーの偏りを誘起する過程,を明らかにする。これにより「溶液のサイズをミクロンサイズに微小化することによって初めて現れるキラル現象」を実証し,微小反応場のキラル化学を開拓する。