• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

人工ルシフェリン創成とデジタルバイオ分析への展開

研究課題

研究課題/領域番号 23K23382
補助金の研究課題番号 22H02114 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分34020:分析化学関連
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

栗田 僚二  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (50415676)

研究分担者 南木 創  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (40793980)
西原 諒  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (50846988)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2023年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2022年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワードバイオ分析 / 分析試薬 / マイクロデバイス / 生物発光 / ナノマイクロシステム
研究開始時の研究の概要

タンパク質の疎水性ポケット部で酸化触媒されて発光する天然に存在しないルシフェリンアナログ(人工ルシフェリンと呼称)を創成し、マイクロバイオ分析の検出試薬として用いることで、迅速・高感度な分析技術を提案する。

研究実績の概要

本研究では、タンパク質の疎水性ポケット部で酸化触媒されて発光する天然に存在しないルシフェリンアナログ(人工ルシフェリンと呼称)を創成し、マイクロウエルアレイを用いたデジタルバイオ分析の検出試薬として用いることで、迅速・高感度な分析技術を提案することを目標としている。本年度は、これまでに拡充した人工ルシフェリンライブラリーを用いて、ウイルスタンパク質で発光する人工ルシフェリンのスクリーニングを行った。社会的ニーズの高いターゲットとして、パンデミックを引き起こしているSARS-CoV-2(通称、新型コロナウイルス)をモデルターゲットとして設定した。新型コロナウイルスは、エンベロープの外に向けてスパイクタンパク質を有しており、このスパイクタンパク質によって触媒され発光する人工ルシフェリンのスクリーニングを行ったところ、シュプリジナルシフェリン、および、その類縁体で発光することを見出した。Kcat, φFLを明らかにするととに、スパイクタンパクでの分子認識メカニズムの探索を行った。スパイクタンパクはS1、S2というドメインにわかれており、さらにRBDと呼ばれる部分も存在している。フルレングスタンパクと、S1,S2ドメイン単体での発光強度やミカエリス定数、代謝回転数を求めたところ、フルレングスではミカエリス定数が小さくなる、つまり、アフィニティが強くなり、さらに代謝回転数も大幅に増強していることがわかった。これらの結果は、ドメイン界面でシュプリジナルシフェリンが発光していることを示唆している。さらにドッキングシミュレーションの結果からもドメイン界面で発光していることを明らかにすることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

ルシフェリンアナログの合成を多数行うとともに、新型コロナウイルスのスパイクタンパクによって発光するルシフェリンを見出すことに成功した。アメリカ化学会や所属研究所からプレスリリースするなど、注目度の高い研究成果を発信することが出来たため、上記評価とした。

今後の研究の推進方策

将来の診断・ヘルスケアへの展開を鑑み、デバイス化による迅速化と簡易計測化を行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Pseudo-Luciferase Activity of the SARS-CoV-2 Spike Protein for Cypridina Luciferin2024

    • 著者名/発表者名
      Nishihara Ryo、Dokainish Hisham M.、Kihara Yoshiki、Ashiba Hiroki、Sugita Yuji、Kurita Ryoji
    • 雑誌名

      ACS Central Science

      巻: 10 号: 2 ページ: 283-290

    • DOI

      10.1021/acscentsci.3c00887

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ヘルスケアを志向した唾液および腸内細菌叢モニタリング2024

    • 著者名/発表者名
      栗田僚二
    • 学会等名
      日本化学会春季年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 非発光タンパク質における擬似ルシフェラーゼ活性の発見と利用2024

    • 著者名/発表者名
      西原諒、栗田僚二
    • 学会等名
      日本化学会第104春季年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Discovery and utilization of pseudo-luciferase activities in non-bioluminescent proteins2023

    • 著者名/発表者名
      西原諒、栗田僚二
    • 学会等名
      RSC Tokyo International Conference 2023
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] バイオセンサのこれまで、と、これから~特異的/非特異的な生体分析~2022

    • 著者名/発表者名
      栗田僚二
    • 学会等名
      第38回 分析緑陰セミナー
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi