導電性高分子を用いて、従来報告されているクライオゲルよりもはるかに断熱性・気体吸着性に優れた真のエアロゲル構造を実現し、熱電変換デバイスへの応用や、温度差を用いた分子の吸脱着制御を目指す。 目指すエアロゲル構造は、気体の平均自由行程よりも小さい10 nmサイズのメソ孔をもち、気体の対流抑制により熱伝導率0.03 W m-1 K-1程度と発泡スチロールに匹敵する低い熱伝導率を示すこと、および300 m2 g-1以上の大きな比表面積をもつため、分子の吸着特性にも優れることである。このエアロゲルの熱電効果を用いてLEDの点灯と、熱電効果を用いたCO2などの気体あるいは分子旧脱着制御を目指す。
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