研究課題
基盤研究(B)
一般に,老化により味覚や嗅覚機能が低下してしまう。味覚や嗅覚の低下は食事に対する嗜好性の低下を招き,高齢者が低栄養に陥る一因となり得る。しかし,老化によってなぜ味覚や嗅覚機能が低下してしまうのか,その詳細なメカニズムは不明である。他方,抗老化食品成分の摂取や適度な運動などの抗老化習慣が健康の維持に有効であことが知られている。したがって,このような抗老化習慣が味覚・嗅覚機能も改善させる可能性がある。しかし,これらが実際に味覚や嗅覚機能の改善に繋がるのかは明らかではない。本研究は,老化による化学感覚機能の低下メカニズムの解明と,抗老化習慣による化学感覚機能低下の抑制効果の検証を目的とする。