• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

野生イネ独自の穂分子制御モジュールと繁殖戦略の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K23584
補助金の研究課題番号 22H02319 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分39010:遺伝育種科学関連
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

津田 勝利  国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 助教 (30756408)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2025年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
キーワード野生イネ / 穂分枝形成 / 繁殖戦略 / ゲノム解析 / 穂分枝制御
研究開始時の研究の概要

継続課題のため、記入しない。

研究実績の概要

花序の分枝は、栽培作物では収量に直結する形質であり、栽培イネは祖先の野生イネからの栽培化の過程で穂分枝数を増大させてきた。一方、野生イネは各々の繁殖戦略に応じて穂分枝を調節し種子への資源分配を制御することが知られているが、その遺伝的背景は不明である。本研究では、野生イネが持つ穂分枝抑制因子Uniaxial (Ux)と分枝促進因子Supressor of Uniaxial (Su)からなる野生イネ独自の制御モジュールの分子実体を解明する。また栽培・野生イネ集団内で、これらの遺伝子に生じた自然変異の分布と繁殖に関わる形質を調査し、生物学的意義を検証する。
2022年度はSu責任遺伝子を同定するべく、Ux-O.rufipogon間のUx戻し交雑BC2F2、BC3F2世代の分離集団約5000個体を用いて連鎖解析をおこない、約100kbまで候補領域を絞り込んだ。候補領域内に存在する遺伝子について日本晴および親野生イネ系統のゲノム配列を比較したところ、野生イネで機能型と考えられる5遺伝子を同定した。これらの候補5遺伝子ついて、CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集をおこない、機能欠損系統を作出した。これらは現在育成中である。
また、野生稲の繁殖戦略とUx-Su経路の関連を明らかにするため、O.rufipogonをはじめとするAAゲノム種の野生イネ100系統について穂分枝・葯長などの形質を調査した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

遺伝子の連鎖解析・候補遺伝子の遺伝子破壊系統の作出・野生イネ繁殖関連形質の調査など、予定通り進んでいるため。

今後の研究の推進方策

1. Su候補領域内に存在する遺伝子について作成した機能欠損株を解析し、責任遺伝子を同定する。
2. Su責任遺伝子が同定できたのち、in situ hybridizationをおこない時空間的な発現パターンを調べる。
3. また、野生イネWGSデータ解析をおこない、野生イネ集団内におけるSu遺伝子座における多型を検出し、機能型・欠失型等に分類することでSuの集団内における分布を明らかにする。
4. 昨年度に引き続き、野生イネにおける繁殖戦略関連形質の調査を進める。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Genetic basis controlling rice plant architecture and its modification for breeding2023

    • 著者名/発表者名
      Wakana Tanaka, Takaki Yamauchi, Katsutoshi Tsuda
    • 雑誌名

      Breeding Science

      巻: 73 号: 1 ページ: 3-45

    • DOI

      10.1270/jsbbs.22088

    • ISSN
      1344-7610, 1347-3735
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] KNOX and YABBY transcription factors shape nodes and internodes of the stem in rice.2023

    • 著者名/発表者名
      Katsutoshi Tsuda, Akiteru Maeno, Wakana Tanaka and Ken-Ichi Nonomura
    • 学会等名
      日本植物生理学会 第64回年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] イネにおける節・節間パターン形成機構2023

    • 著者名/発表者名
      津田 勝利, 前野 哲輝, 田中 若奈, 野々村 賢一
    • 学会等名
      日本育種学会 第143回講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] イネにおける熱ショック誘導型クローナル解析系の構築と節間形成過程の解析2022

    • 著者名/発表者名
      津田勝利
    • 学会等名
      日本育種学会 第142回講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 遺伝研NBRPの野生イネ:どんどん使ってね! 野生イネの研究基盤整備と活用例2022

    • 著者名/発表者名
      津田勝利
    • 学会等名
      日本育種学会 第142回講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [備考] イネ形態形成の遺伝的基盤と育種利用に関する総説を発表

    • URL

      https://www.nig.ac.jp/nig/ja/2023/04/research-highlights_ja/rh20230329.html

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-08-08  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi