• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高需要バラ切り花品種の分子育種に向けたトゲ形成遺伝子と花弁形状制御遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 23K23602
補助金の研究課題番号 22H02337 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分39030:園芸科学関連
研究機関名城大学

研究代表者

太田垣 駿吾  名城大学, 農学部, 准教授 (50597789)

研究分担者 落合 正樹  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (80755827)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2025年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
キーワードバラ / トゲ / 花弁形状 / 次世代シーケンス / ゲノムワイド関連解析 / アソシエーション解析 / 形質転換体作出 / ゲノム解読 / GWAS / RNA-seq / 形質転換
研究開始時の研究の概要

本研究では、バラ切り花の嗜好性に関わるトゲ無し形質と花弁形状を司る原因遺伝子の単離を目的とし、両方の形質が分離するバラ交雑集団を用いて表現型と一塩基多型の相関分析を実施することで原 因遺伝子が座乗する染色体領域を同定する。さらにRNA-seq解析などにより、形質の発現にいたるまでの分子機構の解明と候補遺伝子の絞り込みを行い、最終的にはバラで候補遺伝子の発現量を改変した遺伝子組み換え個体を作出して表現型の変化を観察する。

研究実績の概要

バラ切り花の嗜好性は花器官の外観や花弁色、着花様式など多様な形質に基づいて判断されるが、それらの中で原因遺伝子が同定されたものは芳香性などごく一部に過ぎない。本研究では、嗜好性に関わるトゲ無し形質と花弁形状を司る原因遺伝子の単離を目的とし、両方の形質が分離するバラ交雑集団を用いて表現型と一塩基多型の相関分析を実施することで原因遺伝子が座乗する染色体領域の同定を試みる。当該年度では交付申請書に記載した研究実施計画に基づき、研究基盤の整備とトゲ無し形質発現に至るまでの分子機構の解析を実施した。
このうち研究基盤の整備については、Nanoporeシーケンシングの実施に向けたバラの葉からの高分子量DNA抽出系の検討とバラ形質転換体作出に向けたシュート培養系の検討を実施した。前者については、計画時に予定していたNuleoBond HMW DNAでの抽出過程でカラムの目詰まりが発生してシーケンスに必要な量の高分子量DNAを抽出することができなかったが、抽出キットをNucleon Phytopureへ変更することで必要量の高分子量DNAを抽出できることを見出した。後者については、供試材料と考えていたバラ品種PEKcougelのシュート培養効率が想定外に低かったため、新たに9つのバラ品種についてシュート培養効率とカルス誘導効率を比較し、有望な品種として'ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ'を見出した。また、トゲ無し形質発現に至るまでの分子機構の解析については、Rosa multiflora ‘松島3号’ の倍加2倍体と4倍体バラ切り花品種‘PEKcougel’との交配に由来するBC1F1集団を用いたGRAS-Di法によるSNP検出とGWAS解析を行い、形質と有意な相関を示すSNPが複数座乗するピーク領域を第3染色体上に見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

GWASによりトゲ無し形質の原因遺伝子の座乗候補領域を検出できたことは、研究計画の達成に向けて大きな一歩といえる。また、交雑集団の拡張についても研究分担者により着実に実施されている。一方、ゲノム解読と形質転換実験では計画していたキットや品種での実験に予期していない問題が生じてしまい、その解決に時間を取られることとなってしまった。

今後の研究の推進方策

今後は、計画に遅れが生じているゲノム解読と形質転換実験を優先的に実施する。また、研究計画に従い、トゲ無し形質と花弁形状について形質調査とGWASを実施し、トゲ無し形質については異なる年次であっても同じ第3染色体上に形質と有意な相関を示すSNPが複数座乗するピーク領域が検出されるのかを、花弁形状についてはピーク領域の検出を、それぞれ試みる。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] The identification of the <i>Rosa S</i>-locus provides new insights into the breeding and wild origins of continuous-flowering roses2022

    • 著者名/発表者名
      Kawamura Koji、Ueda Yoshihiro、Matsumoto Shogo、Horibe Takanori、Otagaki Shungo、Wang Li、Wang Guoliang、Hibrand-Saint Oyant Laurence、Foucher Fabrice、Linde Marcus、Debener Thomas
    • 雑誌名

      Horticulture Research

      巻: 9 ページ: 1-15

    • DOI

      10.1093/hr/uhac155

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-08-08  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi