• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

半世紀以上眠るイネ在来品種遺伝資源の凱旋復活に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 23K23633
補助金の研究課題番号 22H02368 (2022-2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2022-2023)
応募区分一般
審査区分 小区分39060:生物資源保全学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

石井 尊生  神戸大学, 農学研究科, 教授 (20260648)

研究分担者 齊藤 大樹  国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 熱帯・島嶼研究拠点, 主任研究員 (10536238)
佐藤 豊  国立遺伝学研究所, ゲノム・進化研究系, 教授 (40345872)
石川 亮  神戸大学, 農学研究科, 准教授 (70467687)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2025年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
キーワードイネ / 在来品種 / 遺伝資源 / インドシナ諸国
研究開始時の研究の概要

本研究では、半世紀以上前にインドシナ諸国で収集され、種子が国立遺伝学研究所で保存されていたイネ在来品種を研究対象とする。そして、当時インドシナ諸国の伝統的稲作を支えていた在来品種の実態を明らかにするため、まず由来に関するパスポートデータを精査する。さらに、基礎的な農業形質解析、いもち病抵抗性検定、DNAレベルでの集団構造解析を通して、遺伝的多様性の評価を行う。そして、これらの情報とともに在来品種を原産国に譲渡し、遺伝資源の管理および育種現場での利用推進を目指している。

研究実績の概要

本研究では、半世紀以上前にインドシナ諸国で収集され、種子が国立遺伝学研究所で保存されていたイネ在来品種を研究対象とする。そして、当時インドシナ諸国の伝統的稲作を支えていた在来品種の実態を明らかにするとともに、原産国での遺伝資源としての復活を目指している。
本年度は、昨年度に引き続き、国立遺伝学研究所から分譲可能であった271品種の種子増殖を行った。うち、231品種については石垣島にて10個体ずつ生育させ、到穂日数の調査を行った。また、基本的な農業形質についても調査を行った。
インドシナ諸国(カンボジア、ベトナム、ラオス、タイ)を広くカバーする主要162品種については、いもち病の7つの標準菌株を用いて、抵抗性の程度を調査した。その結果、21品種が全菌株に、65品種が6菌株に対して抵抗性を示し、ほぼ半数の在来品種が広域抵抗性を持つことが示唆された。さらに、6つの組織(葉鞘の基部、葉の襟、葉耳、葉舌、柱頭、穎の先端)におけるアントシアニンの色素沈着についても調査を行ったところ、41品種が紫色の組織を持っていた。一番多かったのは葉鞘の基部と穎の先端での着色でそれぞれ39品種見られたが、葉舌の着色は稀で5品種しか観察されなかった。
集団構造解析については、162品種から抽出したDNAを鋳型として、12個のマイクロサテライトマーカー用いた多型調査を試みた。パスポートデータに関しては、種子分譲を受けた全277品種についての精査を終えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

到穂日数調査、いもち病抵抗性検定およびパスポートデータの検証については、ほぼ計画通り終えている。

今後の研究の推進方策

主要162品種について、マイクロサテライトマーカー用いた多型調査結果を基に、追加実験・精査を行う。
種子増殖を終えた主要162系統のうちカンボジア原産のものについては、遺伝資源譲渡の手続きを進めることが可能である。
主要品種で行ったパスポートデータの検証法は60年以上前に収集された全系統(約1100系統)にも適用できる。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [国際共同研究] CARDI(カンボジア)

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [国際共同研究] CARDI(カンボジア)

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] Variations in Grain Traits among Local Rice Varieties Collected More Than Half-Century Ago in Indochinese Countries2022

    • 著者名/発表者名
      Lim Sathya、Onoda Anna、Orn Chhourn、Iwamoto Hiromu、Ishikawa Ryo、Saito Hiroki、Sato Yutaka、Ishii Takashige
    • 雑誌名

      Plants

      巻: 12 号: 1 ページ: 133-133

    • DOI

      10.3390/plants12010133

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Variations in grain traits among local rice varieties collected more than half-century ago in Indo-China countries2023

    • 著者名/発表者名
      Lim Sathya、Onoda Anna、Orn Chhourn、Iwamoto Hiromu、Ishikawa Ryo、Saito Hiroki、Sato Yutaka、 Ishii Takashige
    • 学会等名
      日本育種学会 第143回講演会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Evaluation of agricultural characteristics among local rice varieties collected more than half-century ago in Indochinese countries2023

    • 著者名/発表者名
      Lim Sathya、Saito Hiroki、Orn Chhourn、Ishikawa Ryo、Sato Yutaka、 Ishii Takashige
    • 学会等名
      近畿作物・育種研究会 第194回例会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi