研究課題/領域番号 |
23K23751
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補助金の研究課題番号 |
22H02486 (2022-2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2022-2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
殷 熙洙 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, 上級研究員 (60343828)
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研究分担者 |
山崎 絵理子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究員 (10884819)
乾 秀之 神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 准教授 (90314509)
本平 航大 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, 研究員 (80982892)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | PFAS / 農業 / 軽減方法 / 農業環境 / 農作物 / PFOA / PFOS / 軽減 / 残留性有機フッ素化合物 |
研究開始時の研究の概要 |
残留性有機汚染物質(POPs)指定の残留性有機フッ素化合物(PFAS)の地球規模の汚染が明らかになってきたが、農作物やその農業環境におけるPFASの実態や暴露経路は不明に近い。PFASは大気や雨水等を介して長距離を移動する性質を持ち、日本の農業環境にもその影響が及んでいることから、農作物の安全性を確保するために早急な取組む必要がある。そこで、栽培環境と各種農作物へのPFASの残留経路を、包括的モニタリング調査によりPFASの全容を把握する。さらに、得られた両知見に基づき、環境中のPFASから農作物の安全性を確保するための「PFASの軽減または無害化」を目指す。
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研究実績の概要 |
農作物とその栽培農業環境におけるPFASに関する知見は世界的にも知見が極めて少ない。その理由は土壌の分析について適した分析法が確立されていない、また農作物のPFAS分析において分析夾雑物が多いことから非常に難しいことである。近年、開発されて日本の土壌に適した分析法(NARO 202201)に基づき、日本の農耕地のPFASが特定できるようになった。これに関連して昨年に引き続き、データを蓄積している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究が計画している農作物を含む農業環境におけるPFASの動態解明についての一部の成果を掲載と国際学会、国内外の招聘講演をするなど成果のアウトリーチに大いに貢献した。さらに、農作物の作物群による分析やその動態、各種栽培法による相違などについて試験を実施中である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究が畑作物中、多様な根菜類、果菜類、葉菜類におけるPFASからの暴露の軽減策として各種農作物の栽培方法を用いて試みることにしている。そのため、昨年に引き続き、PFASが大気、雨などを介して農業環境に影響を及ぼすことを考慮して雨除け栽培、マルチ栽培方法がどの程度、ヒトの可食部への吸収、移行、蓄積に役立つかについて試験的にエビデンスを集め、蓄積して行く方針である。
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